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2008年7月31日木曜日

インフルエンザ増殖細胞の特定についての続報

 まずはこの二つのニュースを見てください。

新型インフルエンザ、ウイルス増殖に必要なたんぱく質、東大チームが特定
インフルエンザウィルス体内増殖の構造解明

 まず出てきた私の感想というのが、「どっち?」というのです。
 以前にこの話題について「インフルエンザ増殖原因を特定」の記事で紹介をしていますが、恐らく時期的にも内容的にも、私が取り挙げたのは前者の東大チームのニュースでしょう。私がソースに使ったのは朝日新聞で、ネットのほうでは毎日新聞のようですが、つい三日前に出たおなじく毎日新聞がソースの後者のネットニュースのほうでは、なにやら横浜市立大学の研究チームが成果を発表しています。

 もしかしたら、複数の大学の共同研究なのかもしれませんが、それにしてもちょっと妙です。東大の方は七月十日付けの科学雑誌「ネイチャー」で成果を発表しているのに対し、横浜市大の方では七月二十七日付けの同じく「ネイチャー」で発表しています。共同研究ならこんな回りくどいことはしないように思えます。
 そんなもんで妙に思い、よくよく原稿を読んでみると、東大の方では「鳥インフルエンザ(H5N1型)、Aソ連型(H1N1型)ウイルス」の増殖を助ける三種類のたんぱく質の特定で、横浜市大の方では三種類のたんぱく質の立体構造を解明したそうです。記者の人も気を利かせて、もうすこし情報をパッケージングして書いてくれれば分かりやすかったのに。それにしても、紛らわしいニュースだ。

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