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2009年2月1日日曜日

貧乏時代の私のエピソード

 堅い記事を書いたばっかなので、ちょっと気を抜くがてらに笑い話として私の貧乏時代のエピソードを紹介しようと思います。

 私が貧乏な生活を余儀なくされたのは学生時代の初期の頃で、今もそうですが責任感の強い性格が災いして、実家から離れて下宿生活をするなら生活費くらいは自分で稼がねばならないとわけのわからないルールを自分に課して最低限の生活費で如何に生活をするか、それこそ毎日いい方法はないかと考えていた時期がありました。
 それでもまだ初期にアルバイト先が見つかっていればあんな馬鹿なことはしないで済んだのでしょうが、学校に入った頃から授業を休んでまでアルバイトはしてはいけないと壮大な決意を持っていたためになかなか時間に都合の効くバイト先が見つからず、お金を稼げない一方で両親からの仕送りだけで生活する自分に強い罪悪感を抱き続けていました。

 幸い家賃(当時二万九千円)の方は奨学金でまかなっていたので、ひとまず生活費を削るところまで削らねばと、いろんな部門で徹底的なコストカットを当時に行いました。
 まずは単純に食費を削り、当時昼食は学校の食堂で食べていましたが出来るだけ費用を削るため、自分で炊いたお米を毎日タッパーに入れておかずだけ買い、しかもそのおかずも出来るだけ安いのを選ぶので大抵は「ほうれん草のおひたし」か「豆腐」に味噌汁をつけただけで、確か当時の昼食で200円以上払ったことは一度もなかった気がします。もちろんこんなことしてればおなかは減る一方なので、夕食はその代わりに豪華に行こうと、高いおかずは買えないので近くのスーパーで60円のコロッケを買ってはキャベツの千切りに、200円で10パックついてくるインスタントの味噌汁を一食一回使うのを定番のメニューとして、その代わりお米をどんぶりで二杯とか三杯、勢いがあるときは一回の食事で二合(全盛期は三合も食べれた)食べたりして胃をごまかしていました。

 次に光熱費で、水道代は初めから先ほどの家賃に加え五千円と決められていたので気にしませんでしたが、ガス代の方は削ればどうとでもなると踏み、調理の際も煮込みなど火を長く使うのを出来るだけさけた結果、安い野菜を調達できた際はいつも炒めて食べ、シャワーを浴びる際もまず一回お湯を身体にかけ、シャンプーをしてから石鹸で身体を拭き、最後にもう一回お湯をかけて全身を一気に洗い流す手段を使って一秒たりとも無駄に流さないように心がけていました。
 でもって最後に交際費も削りました。当時は友人らと夕方まで会っていたとしても、友人らは揃って夕食を外食で済ませようとするところを私だけが一人下宿先に帰り、いつも一人で自炊して外食費を浮かせていました。これは結構寂しかったのですが、背に腹は変える事が出来ませんでした。

 こんなアホなことをやっていた甲斐もあり、元々痩せ型ですが当時は体重が激減し、なんか中学生の頃の体重にまで一時戻っていました。さすがに夏休みに帰省した際には頬もこけ、親から驚かれていっぱい食べさえてもらってまた体重を戻しましたが、その後も下宿先に戻ればまた体重が減るという繰り返しが続きました。
 もっともその後は授業時間に都合の効くバイト先を見つけられたこともあり、多少は自分で生活費を出しているという安堵感から食費にもお金をかけるようになりましたが、それでも当時に作った貧乏性は抜け切れず徹底的に生活費を削減しようと真夏に後輩が下宿先に遊びに来ても、

「先輩、暑いから冷房入れましょうよ」
「アホ、これくらい扇風機で我慢せぇっ!」

 と、一顧だにしなかったこともありました。今思うと、冷房くらいつけてあげればよかったです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 すごいなあ、200円以上はらったことはないってそれは、すごいですねぇ。でも、バイトしないから我慢しなくてはって言うのは、よくわかります。僕も、1年のころは安さの限界に挑戦してました。「俺は、激安王になる!」みたいなノリで、一ヶ月の食費が1万2千円でした。それでも、一食200円なので負けましたね。それで、結局今でもバイトもあまりせず、一食250円前後の値段で落ち着いています。今では、経済的に自立する必要はないなって思って割きっちゃってます。仲間内では、僕の貧乏振りには驚かれていたのですが、上には上がいるものですね。

花園祐 さんのコメント...

 まぁこんな生活をしてたのも始めの数ヶ月くらいで、あとはそこそこコアラのマーチを買うなど贅沢をしてましたよ。あと本文に書きそびれましたが、こんなケチってる時でさえドレッシングは値段の高い「ペエトロドレッシング」はやめられませんでした。

 こういうのもなんですが、やっぱり私は学生はあまりバイトをするべきじゃないと思います。私なんかは非常に都合の効くバイト先を見つけることが出来、ほかにも空いた時間に短期バイトを繰り返しましたが、やっぱりやればやるほど勉強時間がなくなり、何のために大学にいるのか本末転倒になってしまいます。当時の自分にも言いたいのですが、バイトしてなくとも罪悪感を感じる必要はなく、その分しっかり勉強するに越したことはありません。