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2009年2月20日金曜日

当てにならない評論家たち

 友人になにかブログに書くネタはないかと先ほどメールしたら、「無駄な予想をするなと(世の中に)言いたい」という返信が来ました。正直、私自身もこのブログで最近外しまくっている予想ばかり書いているのでドキッとしちゃいました。
 この友人の言を私がもう少し解説すると、恐らく世界は不況だ不況だと言われる中でそれこそ二年後には景気は回復するとか先々週あたりに各週刊誌で書かれていた、「二月十三日の金曜日、世界株大暴落」などと根も葉もない、しかもどちらかといえば不安を煽り立てるような予想や評論について、現在は全く先が読めない状況なのだからわざわざそんな不安を煽るような行為はやめろと言いたかったのだと思います。

 私としてもちょっとどの記事に書いたか忘れましたが以前に、当たり外れは多少運の要素が絡むので仕方ないが、いい予想というのはきちんと筋道立って説明がされているから外れたとしても状況の理解に役立つものだと言いましたが、そういう目で見たら世の中に氾濫している予想というのはどれも筋道から外れた、それこそ先ほども言いましたが人の神経を煽るようなものばかりで、友人が怒るのも仕方がないことでしょう。
 まぁこんなえらそうなことを言っている私もくだらない予想ばかりして周りに迷惑かけていますが、以前に読売テレビで放映されている「たかじんのそこまで言って委員会」という番組にていまや石を投げれば評論家に当たるというくらい、テレビでチャンネルを回すといくらでも素性のわからない妙な評論家が登場していることはいかがなものかというテーマで討論がされていました。

 この問題提起がされると番組内では登場しているゲストたちに、「あなたが評価する、もしくは良くないと思っている評論家は誰だ?」という質問がされ、それぞれのゲストがフリップを持ち上げて思い思いに名前を挙げていましたが、確か三宅久之氏と宮崎哲弥氏の二人が揃って、すぐ目の前にいる勝谷誠彦氏の名前を挙げていました。理由は二人とも、勝谷氏はきちんとしゃべればいいのにすぐに下品で過激な話に持っていくとして、さすがにこの二人に言われては勝谷氏も返す言葉がありませんでした。
 そして三宅氏は逆に評価する評論家として櫻井よしこ氏と屋山太郎氏を挙げていましたが、この二人については私も話を聞いてて非常に参考になることが多く深く同感しました。

 とまぁこの番組で取り上げられていたように、最近は本当に評論家というかコメンテーターがありえないほど溢れている状況です。確かに中には学識もあって立派な方もいるのですが、やはり大半は聞いててあきれるような事を言うばかりか、恐らくテレビ受けさせるために大した信条もないくせにわざと過激で人の不安を煽るようなコメントをする人間も少なくありません。前に愛弟子に進められて「ラストニュース」(原作:猪瀬直樹)というテレビ業界を舞台にしたマンガを読みましたが、この中でもテレビ業界にはカメラの前では威勢のいいことを言うくせにテレビ裏になると急にすぼんだ態度になる人間が出てきますが、やっぱり現実もそんなものなのではないかと思います。

 特に私が現在最も見ていて呆れさせられるのは、さきほどのたかじんの番組でゲストの誰かが「良くない評論家」の一人として挙げていた、報道ステーションの古館一郎氏です。そのゲストの言葉を借りると、ニュースの後の彼の解説を聞くたびに彼がどれだけ勉強していないのがよくわかる、と言っていましたがこれについても私は強く同感します。なんていうか、いろいろと関連する問題があって一言で言い切れるわけがない事件や問題についても何が何でも古館氏は一言でまとめようとするので、その結果多くの関係事象が見落とされかねないコメントをするのが私にとっても頭にきますし、今までなるほどと思わせられるようなコメントは一度として彼から聞いたことがありません。

 まぁそうはいっても彼ら評論家からするとなにかしらしゃべることが生活の種なので、それこそ問題でもないことでもさも問題性があるように話さなければならないというお家事情があるのは理解できます。かといって、根も葉もない事象から人の不安を煽るような行為にまで至るともはや笑って許せる問題ではなく、報道する側のテレビ局などはそこら辺をぜひ考慮してもらいたいものです。まぁ人の不安を最も煽っている環境問題において、武田邦彦氏のコメントなんかは聞いてて別な意味でいろいろ不安になっちゃいますが。

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