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2009年5月12日火曜日

ガンタンクでの戦い

 かなり懐かしい話になりますが、前にも一回取り上げた事のある「機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles」というPS2のゲームを、私は発売してから三年ぐらいの間ずっとやりこんでいました。このゲームが発売したのは2002年だったのでソフト内容やローディング時間を現在のラインナップと比べると相当に劣っているはずなのですが、私は未だにこのゲームを超えるガンダムを題材にしたアクションゲームを見たことがありません。何故このゲームがそれほどまでによかったのかといえば、妙なところでモビルスーツの動きがリアルだったからだと思います。というのもこのゲームの機体の動きははどれも重々しく、コントローラーを押せばすぐに縦横無尽に動いてくれるわけではなかったのですが、それが返って落ち着いて操作することが出来、また優秀な機体とそうでない機体には歴然とした性能差がありましたが、コンピューター戦に限って言うなら弱い機体でも操作次第によっては強い機体に打ち勝つことも可能で、そういったバランスの調整具合も良かったのも見逃せません。

 とはいえ、このゲームでガンタンクを使うとなるとそれは大変でした。
 他の機体は遠距離、近距離用の武器がそれぞれある(ガンキャノンですら右ストレートで殴ってくれた)にもかかわらずガンタンクに至っては近距離用の武器の代わりにマシンガンがつくという遠距離攻撃のみで、おまけに足がキャタピラなもんだからジャンプが出来ず、ちょっとの段差を飛び越えようと思ってもバーニアを他の機体よりも多く噴かなきゃいけないもんだからすぐに切れてしまうし、おまけに動きが明らかに他の機体と一線を画して鈍いという、どこをどうみても最悪の機体でした。

 ですがそうした最悪の機体ゆえに、燃え上がるものもありました。
 私と友人はこのゲームの二人協力プレイで遊ぶ際には必ずと言っていいほどこのガンタンクを二人して選択し、延々と登場してくる敵機体に対して三国志の趙雲の単騎駆けの如く孤軍奮闘して戦っていました。
 このプレイで何が恐いかといったら、徐々に距離を詰めてくる敵を迎撃している最中に弾が尽きることでした。このゲームで遠距離用のライフルやマシンガンといった武器は一旦弾を使い切ってからしばらく経つ事によって初めて補給されるシステムゆえに、ガンタンクで弾切れを起こしちゃうと近距離攻撃のように無限に使える武器もなく、動きが鈍いから全然逃げられない上に距離を詰められて近距離攻撃されるとリアルに、「アパム!アパム!弾!弾持ってこい!アパーーーム!」という状況になるもんだから、プレイしている間は真剣そのものでした。

 しかしこうした弾切れで追い詰められている最中に、横から友人のガンタンクが援護射撃で敵機を破壊してくれる時なんかは戦場ゆえの友情というべきか、本気で「助かった」と思うのと同時に信頼感を強く持てました。また窮地でなくとも一体の敵機を中心に友人と自分がちょうど直角の位置から砲撃を加える、十字砲火が見事に決まったりしてもなんか戦争映画のワンシーンみたいな一体感を感じました。

 さすがに今はもうこのゲームで遊ぶことはあまりありませんが、他の人のレビューでも書かれているようにぜひバンダイにはこのゲームのシステムをまるまんま維持して、新たに機体やステージだけを加えてまた出してもらいたいと心から願っております。

2 件のコメント:

サカタ さんのコメント...

 このゲームは僕もはまりましたね。ガンダムのアクションゲームはかなりやっているんですが、このゲームは一番多くやったことのあるゲームです。僕はひたすらジムスナイパー2で遠距離から狙撃してましたね。
 
 対戦の時はあのためうちの時に出る音を聞いて、友達に「どこから撃ってくるんだ!?」って言う恐怖感を与えられるので好きでした。

 ガンタンクは使ったことが少ないので今度やってみようと思います。

花園祐 さんのコメント...

 私も今でもジムスナイパーのあの「ニャーン」っていう音のライフルを覚えていますよ。このゲームのため打ちは突然来たらだその大ダメージといい、確かにびっくりしますね。
 個人的に対戦モードなら双方揃ってオールドムで夜間のステージを選ぶと、乱戦時にお互いに見分けがつかなくなって面白いからおすすめです。