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2009年5月16日土曜日

民主党新代表に鳩山氏就任について

 今日は折角の土曜日なのに昼前から頭痛がし始めたので安静にしようと寝ていたらどんどん悪化して、三時ごろには脳溢血かと思うくらいのあまりの痛さに「ウワァァ>(ノ´Д`))」ってな具合に顔文字入れると緊迫感がなくなりますが、リアルに悲鳴を上げるほどの辛さでした。元々頭痛持ちだけど、今日ほどの痛みがあったのは初めてかもしれません。
 それでも夕方五時くらいまでずっと寝ていてようやく今になって小康状態になり、無事今日の相撲も見ることが出来ました。それにしても昨日は夜十一時に床に着いたのに、すごい睡眠時間だ。

 そういうわけで今日のニュースですが、昨日にも書きましたが民主党の代表選についてです。下馬評どおりに鳩山氏が勝利して新代表に就任しましたが、今回の鳩山氏の就任について友人が早速メールにて、これで吉田茂の孫と鳩山一郎の孫が戦い合う構図となり、自民党の初代総裁である鳩山一郎の孫が自民のカウンターパートに回るというのは因果なものだと言っていますが、まさにその通りでしょう。
 なお吉田茂と鳩山一郎はなかなか因縁が深く、鳩山は大政翼賛会に属していなかったことから戦後に自由党のリーダーとなるのですが、戦前の思想弾圧事件の滝川事件に文部大臣時に関与していたとして戦後にGHQから公職追放に合い、その鳩山のピンチヒッターとして自由党の総裁となったのが吉田茂でした。その吉田は鳩山がいないことをよくいろいろ好き勝手に振る舞って鳩山の公職追放が解けた後も総裁の座に居座ろうとし続けましたが、最終的には世論に押されて鳩山へとバトンタッチをすることになったのですが、なんとなく今の政界の構図と通じるものがあります。

 さて今回鳩山由紀夫氏が当選したことで今後の政局にどのように影響するかですが、鳩山氏は就任後の会見にて総選挙をすぐに行うのであれば補正予算案の参議院での審議をしっかりと行うことを条件に、早めに法案を通すのに応じてもよいと話しましたが、当の自民党の麻生首相があまり早くに選挙をやりたがっていないのと、決断が遅いことを考えればやはり選挙は八月以降になると私は予想します。
 では仮にこのままの体制で選挙になるとしたらどんな政策を民主党が打ち出してくるかですが、一つ考えられるのは世襲制についてだと思います。私も「国会議員の世襲比率」の記事でわざわざ自分で調査しましたが、格差社会といわれて久しいこの世の中では議員の世襲は大きな争点になる可能性があり、また先月に自民党内でも屈指の叩き上げ議員である菅義偉氏が自民党内で独自に世襲制限を設けようとしたところ、多くの重鎮議員によって研究会を潰されたこともあって選挙後の自民党内の造反を誘発させる意味合いでも効果的だと考えられます。

 またこの世襲制限について、鳩山由紀夫氏が主張するのはある意味うってつけだと私は思います。というのも鳩山氏は血筋で言えば確かに世襲議員ではあるものの、初当選時より父親の選挙区とは関わりのない北海道の選挙区より出馬を続けており地盤で言えば世襲議員に当たりません。この前読んだ記事によるとどうもイギリスの選挙で政治家の子弟が出馬する際は、まさにこのように親の地盤のある選挙区とは全然別の選挙区から出馬させるように政党が仕向けるそうです。そうした別天地ともいえる選挙区でドブ板選挙を学ばせ、たとえそこで当選しなくとも党内の職に就かせて養うことで政治家の育成を行うそうなのですが、私が理想とする世襲制限はまさにこの形で、そういう意味では鳩山氏の現在の立場というのはそのモデルケースでもあり私も支持しやすい形でもあります。

 最後にこうした鳩山氏の代表就任に対して自民党の対応の仕方ですが、ふざけてやるんだったら麻生氏を一回降ろして、あえてここで弟の鳩山邦夫氏を総裁にして兄弟骨肉の戦いになったりしたらいろいろと面白そうですし、邦夫氏本人もどこかそれをねらっている節も見えます。なお先月号の文芸春秋にてこの二人の対談もありましたが、思ったより仲が悪くないなという印象を受けました。
 どうでもいいですが由紀夫氏は東大工学部卒(これからは技術の時代だと考えて入学したそうです)、邦夫氏は東大法学部の出身で、文字通り華麗なる一族のはずなんですが、お互いにキャラが濃いからあまり華麗そうには見えないのは不思議なものです。

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