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2010年1月12日火曜日

世代別ストライキ案について

 昨日昔からの友人と会ってきましたが、その友人と現代における若者の苦境について簡単に意見を交わしてきました。これはその友人に限らずうちの親父にもよく言っていることなのですが、どうして我々二十代のいわゆるロストジェネレーションは上の世代に反抗しないのか、返って不思議だとその時も話題に出てきました。

 すでにいくつかの統計で出ていますが、同じ年収でも現在の三十代の平均年収は十年前の三十代と比較すると数百万円(二百万円だったかな?)も下回るそうです。また現代の若者の勤労時間の増大も計り知れず、私も直接話を聞く範囲でもどうしてそれでやっていけるのか不思議に思えるくらい働かされているのも数多く、これでどうしてうつ病にならないのかと思ってしまうほどです。
 もちろん我々若者の側も上の世代に文句言われても仕方のないところも多少はあるかと思いますが、私はそれでも現代の若者は過去かつてないほど虐げられている世代なのではないかという気がします。にもかかわらず、私も含めてですが若者がこれという運動なり抗議なりを直接の行動で示さないというのが不思議に感じるわけです。まぁそれが今の若者が「覇気がない」、「無気力だ」と言われる所以だと言われたら、言い返す言葉もないのですが。

 ではどうして我々若者は行動を起こさないのか、一つの原因としてその友人との会話で挙がってきたのは確たるリーダーがいないからではという意見でした。こうした若者の貧困や失業問題について強く主張しているのとなると、実際に比較的年齢が低い世代では雨宮処凛氏くらいしか出てこず、後はもう五十代や六十代の大学教授や評論家となってしまいます。

 なにかこう若者をまとめ上げる確たるリーダーがいないため、行動一つ起こすにしても個人がバラバラにやっていて全然見えてこないのではと私と友人は話し合ったわけですが、実際にこういっている自分こそ集団行動がありえないほど苦手で、こういった「集団より個人を好む」という我々の世代の性格も影響しているのかもしれません。では仮にリーダを祭り上げるとしたら誰がいいとなり、

「リーダー言うたらTOKIOの城島やん」
「城島ももうええ年やで」
「ええやん、奈良代表やんけ」
「奈良かー。ほなしゃあないな」

 というわけのわからない会話をしました。

 そうしたことは置いといて、同じ会話にて具体的に行動するとしたらということで私が出したのが、表題にある「世代別ストライキ」です。
 具体的に今の我々の世代で何が問題なのかというと、どこの企業でも同年代の社員数が非常に少ない一方で上の世代は大量におり、部下はいないのに上司がたくさんいるという首根っこが掴まれた状態なのが問題だと常々私は思っていました。何気にタイミングよくいい図があるので、下記のリンク先が非常に参考になるかと思います。

JR西日本の年齢構成(アルファルファモザイク)

 また非正社員の問題も同じ構造で、基本的に雑務から営業の前線など、下働きと言われるような仕事をずっとやらされる一方で上の世代がたくさんいるせいで出世もできないという悪循環がこうした年齢構造から生まれているのではないかと思います。言ってしまえば、いつも上の世代にとやかく言われるが俺達若者が下支えしなかったらお前らなんにもできなくなるんだぞ、って言うのを実は前から見せ付けてやりたいと思っていました。

 では具体的にどうすればいいのかというと、そこで私が考えたのが世代別ストライキこと、全業種において40歳以下の社員、パート職員、バイトが一斉に仕事を休んでみてはどうかと思ったわけです。いわば若者のうちしか出来ないストライキですが、ロストジェネレーション世代が如何に社会の底辺を支えて、また裏返して言うならどれだけその貢献を上の世代に奪われているのかをはっきりと世に知らしめるにはいい案なのではないかと考えたわけです。

 もちろんそんなのうまくいくわけではないと思いますが、なにかものを考えるきっかけになればと思って一応このブログでも書いておくことにしました。

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