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2011年1月11日火曜日

今年の景気について

 一応政治系ブログなんだから何かしら政治ニュースについて書かなければとこのごろ思うものの、一体何を書けばいいのかと思うくらい最近は政治ニュースが不振です。通常国会前なので仕方のないことでしょうが、ネットで見る限りこのところ報道されていることといったら民主党の小沢氏か仙石氏が辞めるか辞めないかといった人事の去就ばかりで、あまり政治議題に関する報道は目に入りません。こういうのを見ていると、まだまだ日本はどうでもいいことしか話題にならなくて余裕あるなという気がします。
 そんなわけで今日は、ある程度適当な事いうのが許されると勝手に思っている経済こと今年の景気について書いてこうと思います。

 こと株価に関しては年が明けてからは割と好調でこのところ日経平均は一万円台で推移しています。この株価の上昇要因はアメリカの株価が上がり失業率にも改善が見られて来たことが原因だと言われていますが、日本の株価というのは日本人投資家の力ではなく海外投資家の力で変わるものなのでアメリカの好影響が反映されているという見方に同感です。ただ日本経済自体がある意味地面を這いつくしたというか、切るところまで切ったのでこれ以上悪くなりようがないという逆説的な評価も出来るので去年よりはまだ今年の景気はマシになる可能性が高いように思えます。

 とは言うものの、依然として新卒の就職率は悪いままですし社会保障にかかる国家支出も今後増大することを考えるとまだまだ先行きは明るいとはいえません。特に若者の立場から言わせてもらうと自分たちの世代は二世帯住宅ローンのように上の世代のツケを払わされているだけでなく(自分は今一切日本に税金払ってないが)、やれ草食系だとかゆとりだとか言われたりしてむかっ腹が立って仕方がありません。この前もどう反応していいかわからないニュースで、最近のゲームセンターは若者より時間と金をもてあましている中高年が多く集まり、ゲームセンター側も彼らを顧客ターゲットにした営業を行い始めたというものがありましたが、実際に日本にいた頃にゲームセンター行くと中高年が多いように私も思っており、ちょっと言いすぎな気もしますが、若者の居場所がここまでなくなったのかという気が少しします。

 業種別の話をすると、まず言えるのは2000年代中盤に栄華を誇った自動車業界は今後はあまり先行きがよくないと言わざるを得ません。エコカー減税が終了したこともありますし、何よりも今後ますます電気自動車が増えていくことを考えるとエンジン、マフラー、ギア、ラジエーターといった主要部品はすべて必要なくなり、裾野の広い業界なだけに、今年一年ではともかく十年スパンで考えるとこの方面に従事してきた人にとってはビッグバンに近い影響を被る可能性が高いでしょう。
 では今後はどこの業界がよくなるかですが向こう一年で間違いなく強盛を誇るのは家電小売業界で、前の陽月秘話時代にも書きましたが家電メーカーの社員を新装開店時に呼んで働かせたり、家電以外に店舗内のテナントで服飾店や飲食店を入れたりなど、あれだけ値下げ競争が激しいのによくもまぁここまでやれるもんだなと思うくらい羽振りがいいです。働いている従業員は大変でしょうが、実際に家電屋で働いている小学校時代の同級生は何度も辞めようとしては思いとどまって続けてます。

 今日はあまりやる気がないのもあって適当に文字数を埋めるような記事を現在書いていますが、経済の話を行うつもりであれば本来ならこういった枝葉末節の内容は書かないに越したことはありません。株価がどうとかこうとか、どの業界がいいかと言うのは全体の経済を考える上ではほとんど意味がなく、大局的な見地で物を見ないと大きな手の上で踊るだけです。
 では大局的な見地で言えば何が言えるかですが、現時点で私が言えるとしたら今の日本経済の最大の問題点は高級中華料理屋よりも「餃子の王将」が流行っているということに尽きます。別に「餃子の王将」に恨みを持っているわけでなくもののたとえですが、要するに高い価格には客が全く寄り付かずに安い価格に客が押し寄せるデフレ状況が一番問題というわけです。

 前に友人にも簡単に講義しましたがそもそもの不況、ひいては自殺や鬱などといった社会問題もひっくるめて根本的な原因はデフレにあって、このデフレをどうにかしない限りはいくら金をばら撒いても意味がないように私は思います。最近は低い価格が定着してしまったためかデフレという言葉も以前ほど聞かれなくなりましたが、日本の経済を考える上で一瞬たりとも忘れてはならないとのが、今日の私の意見です。

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