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2011年8月3日水曜日

全く見ない日本のテレビ番組について

 本日のニュースで、日立がテレビの自社生産をやめるというものがありました。私は以前から家電メーカーの人に、「テレビは作れば作るだけ赤字」と聞いていただけにこのニュースに対して驚きはなく、むしろ二、三年前にもっと早く決断しておけばよかったのではないかとも思いましたが、ちょうど地デジ移行が終わったタイミングということもあり、メンツ的にも今くらいがちょうどよかったのかもしれません。
 さてそんなテレビですが、売れないというよりも現在は価格の下落が激しいがゆえに儲からないようです。実際見ていてもどうしてこんなに安いのかと思うくらいですし、自動車と比べて家電メーカーの競争は熾烈すぎると感じます。しかも買い替えも地デジ移行以外はほとんど行われなかったとも聞きますし、ほかのメーカーも年末にかけて決断するところが現れるのじゃないでしょうか。

 話は変わってテレビというハードに対するソフトのテレビ番組についてですが、前回に日本に帰国した際に私もいくつか見てみましたが、はっきり言って何をどうすればこんなにつまらない番組を作れるんだ、意図的に視聴者を不快にさせているのかと思うような番組ばかりでげんなりさせられました。もっともこうした傾向は中国に来る前からもあり、本当に暇でBGM代わりにつけておこうと思ってもつけて音声を聞くだけでもイライラする番組ばかりで、番組を作る人間の神経を真面目に疑うことが多かったです。関西の番組は比較的マシだったけど。さらに聞くところによると最近はそれに輪がかかりAKB48と韓流アイドルばかりが出演するようになっているようで、それに対して芸能関係者など内輪からも批判がなされ、なんだか大ごとになってきました。

 具体的なリンクはつけませんが俳優の高岡蒼甫氏が韓流関係の番組ばかり流すテレビ局に苦言を呈すやテレビ関係者らから異常なパッシングを受けたものの、逆に高岡氏を擁護する声も巻き起こり今現在も大きな議論となっています。その議論の中で私がひときわ注目したのは慶応出身の友人が「あまり出身大学を明かしてもらいたくない」といった芸人のふかわりょう氏で、いつもすべってばっかだけど意外と物事を深く考える人なのだなと見直しました。

ふかわりょうが韓流報道について「テレビは完全に終わった」(サーチナ)

 ふかわ氏の主張を簡単にまとめると、電波というものは公共のものであって現在テレビ局が保有する免許がなければ一切使用することができないなど、私的に使用してはならないものです。その公共の電波を使用して使用者側(テレビ会社局)に都合のいい情報なりプロモーションばかり流すというのはそれはやはり間違っていると主張し、卑近な例としてふかわ氏は、自分の番組で自分の曲だけを流しほかのアーティストはほとんど紹介しないのはおかしいとたとえています。実にわかりやすい。

 このふかわ氏の話を聞いてちょっと思い出したことがあったのですが、90年代後半の「ウリナリ」という番組にて当時、「ポケットビスケッツ」と「ブラックビスケッツ」というバンドが番組内からデビューし、そこそこの成功を収めました。当時この番組を見ていた私はあまり何も考えずにこの二つのバンドの活動を面白がって見ていたのですが、あとから調べてみるとやはりこの当時からテレビ局が作ったバンドをテレビが応援するというのは公平な観点からみてどうかという意見が出されていたそうです。実際にテレビというのは物凄い影響力の強い媒体であり、それを使えば当時はおろか今ですら売れないものを売れさせてしまうほどのエグさを持っております。

 まぁポケビとブラビに関して言えば歌自体もよかったのでこの際どうでもいいですが、ふかわ氏の言う通りにほかの人間が一切使えない公共の電波を使って自分とこが利益を出そうとする行動は電力会社同様に卑怯千万もいいところです。そのような観点からだと韓流のごり押しやら特定の芸人や俳優を集中して放送するというのはやはり間違いだと私も思います。多分一般視聴者もそういうのをはっきりと自覚しないまでも感じ取っていて、それが今のテレビ離れにつながっている気がします。それにしたって日曜の午前中の番組はつまらないものばかりだった。

 最後にテレビ会社について前々から思っていたことを言うと、完全独占事業で国からも異常なくらいに保護されているにもかかわらず、最近はTBSを初めとして赤字を計上する会社が現れてきました。こう言ってはなんですがこれだけ保護されているにもかかわらず赤字を計上するなんてある意味すごいことで、今のテレビ局の経営陣は無能を通り越して疫病神と呼べるくらいの能力しかないとみております。
 前にも書きましたが、日本のテレビ局はどんだけ不祥事を起こしてもこれまで放送免許がはく奪されることはありませんでした。近年の不祥事は「バンキシャ」を筆頭に目に余るものがあり、真面目に教員同様に毎年免許更新の審査を取り入れた方がいいでしょう。何万人が失業しようが、公共の電波を正しく使うためには厳しい措置が必要です。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

確かに夜に放映されるのだけ挙げるとドラマかバラエティばっかりで、
どっかの本じゃないけど、テレビ局、削減しても問題無さそうですね。

花園祐 さんのコメント...

 コメントありがとうございます。
 削減というよりは電波放送権は競売方式にして、もっとモラルがあってやる気のある人に経営也をしてもらいたいですね。それにしても古い記事だが自分も昔から言うなぁ。