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2012年3月20日火曜日

地下鉄サリン事件から17年を経て

 テレビなどで報じられておりますが、17年前の今日、地下鉄サリン事件が起こりました。この事件に対して私は同年代のほかの人間と比べ群を抜いて興味が強く、多少おこがましいですが最終的にこの事件をまとめて総括するのは恐らく自分になるのではないかと思っています。既にこの事件に対しては以前の「陽月秘話」時代からも何度も取り上げていて今更取り立てて新しく書くことはないのですが、改めて喚起したいのはこの事件は過去の事件だといって終わらせるべきではないということです。

 まず一番忘れていけないのは、事件の被害者は今も存在し続けていることです。この事件の死者数は13人ではありますが、死者以外にもこの事件によって大きな障害を負い、今も通常の生活が出来ない人間は数多くおられると聞いております。何もこの事件に限るわけじゃないですが、日本の社会は犯罪によって死亡こそ避けれたものの傷害を受けた人たちに対してあまりにも目が当てられていないような気がしてなりません。
 こうした被害者のほかにも未だに逃亡を続けている犯人もおり、また裁判こそほぼすべて終結したものの果たして刑が本当に執行されるかどうか危ういところもあります。

 災害は忘れた頃にやってくるとは言いますが、この事件も起こった当初はみんな地下鉄に乗る際はハンカチを持つようになったり警戒していたものの、記憶が薄れた今となっては誰もこの時に周知された対策を覚えている人たちはほとんどいないでしょう。もっともそう何度もこんなバイオテロが起こるなんてまっぴらごめんですが、私はやはり、この事件に関しては忘れてはならないし、事件が起きた頃にまだ生まれていなかった世代もどうか事実内容だけは確認してもらいたいという願いがあり、こうして今日取り上げることとしました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

バイオテロ=炭そ菌、結核、コレラなど病原菌、生物を使うテロ
ケミカルテロ=サリン、XV、マスタードなど毒ガス、毒物を使ったテロ
A(アトミック=核)B(バイオ=生物)C(ケミカル=科学物質)
ABC兵器と呼びます
なお化学兵器対応装備がない警察鑑識は自衛隊から借りたのはいいが「鑑識」の腕章付ける為に防護服に安全ピンで止めるという暴挙(当然気密性が命の防護服、当然オシャカですw)をしでかしました。
大宮から派遣された陸自科学防護隊は車両、構内除染完了、安全確認のときガス検知器では安全確認してましたが最後自らマスクを取り呼吸し確認のうえ安全宣言しました。

花園祐 さんのコメント...

 コメントありがとうございます。
 別の地下鉄サリン関連の記事でも同様の指摘を受けており、バイオテロではなく正しくケミカルテロとすべきでした。なんでこんな間違いしたのかって、バイオハザードのやりすぎだったのかもしれません。
 言及されている安全宣言の下りですが、自分も過去にテレビの再現VTRでまさにこの自衛官の方のインタビューを拝見しました。安全検査は済ませてはいたものの、マスクを取って呼吸する時は怖かったと話しており、つくづく自衛官の方々には頭が上がらないと見ていて感じたのでよく覚えています。