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2012年5月29日火曜日

上海のペット事情

 コメント欄でリクエストを受け付けたので上海のペット事情について簡単に解説します。まず結論から言うと、やっぱり中国人も豊かになってきたのでペットを持つことが今とてもブームです。

 たまに日本のネット上の掲示板を見ると中国人は犬を食べるから中国には野良犬はいないと書く人がいますが、地方ならまだしも都市部においては野良犬を捕まえて食べる人なんてまずいないでしょう。そもそも野良犬自体凄い少ないですし。それどころか最近の中国ではペットを飼うことが一種のステータスとなっているところがあり、「犬を飼えるくらい生活に余裕がある」というような感覚で犬を飼う人が非常に増えています。ただちょっと始末に置けないのは、狂犬病対策として犬を飼う際は当局に届け出が必要なのですがみんなこんなの無視して飼いまくっているという事実です。
 これなんか上海で、それも高級住宅地に生活している人には話が早いですが、一部の住宅地だと早朝に散歩をしようものなら道の上の犬の糞のあまりの多さに辟易しているかと思います。私が住んでいる近くでも休日早朝にはあちこちに転がっており、意識しないと真面目に踏んでしまうくらい多いです。こういった飼い主のマナーの低さははっきりしており、犬が立ちションした後にペットボトルの水をかける香港人とは雲泥の差があります。

 中国人に飼われる犬の種類についてですが、これはもう圧倒的にミニチュアダックスフントを筆頭とした小型犬が圧倒的に大きく、大きな犬を見るとなんか物珍しくて興奮してしまうくらいです。これは日本みたいにリードにつないで外で飼うという習慣がないためで、基本住宅内で飼われていることが原因とみて間違いないでしょう。もっとも中には私の友人みたく、チベット犬のような成長すると馬鹿でかくなる犬を欲しがる妙な上海人もいますが。
 こうしたペットブームを受けて、このところ上海市内にはペット関連のお店も明らかに増えております。私の生活圏内でもペットそのものを売るお店はもとより、毛並みを揃えるお店からペットフード専門店まで全部揃っており、店の前を通るとなかなか繁盛しているような印象を受けます。また去年夏に私もペット関連商品の展示会を見に行きましたが、やはり市場としても大きく、日系企業もいくつか出展しているのを目撃しております。

 では犬以外のペットはどうなのか。まず猫に関しては衛生面は別として、ちょっと小汚い飲食店とかに行くと飼われていることが多いように感じます。自分が通っているあるお店(そこはべつに小汚くない)なんかお昼に行くと、子猫が常に暴れ回っててカウンターで飯を食べているといきなり膝の上に飛び乗ってきます。だから行くんだけど。
 ただ一般世帯の話になると、まだ猫はそれほど人気とは言えません。これ以外の動物となると亀なんかは昔から手がかからないので買う人もおりますが、ハムスターとかはあまり話にも聞いたことありません。ただ先にも書いたとおりに中国人は明らかに生活に余裕を持つ層が増えてきているので、今後もペット関連市場は膨らみ続けると私は予想します。

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