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2012年11月4日日曜日

3大学設立許認可取り消し問題について

 このところ忙しくてタイムリーに政治記事を拾えてないので、今日は久々に騒動真っ只中の大学設立認可政府、というより田中真紀子文科相が取り消した問題について私の意見を紹介します。

「生徒のチャンスつぶす」秋田公立美短学長、田中文科相の不認可に反発 入学希望は900人超(産経新聞)

 事の経緯を簡単に説明すると受験者数が定員に満たないいわゆるFランク大学が増加しているような背景から田中文科相は大学の設置基準を見直すべきという持論のもとで、既に設立認可が下りていた3大学に対して突如認可を取り消す命令を出しました。この命令に対して3大学側はどれも「寝耳に水」と答えた上で、既に後者を建設したり指導教員に内定を出しており、さらに受験者の募集や上記リンク先の短大のように既存の短大生が編入する予定でもあったとして、影響が大きすぎるとして命令の撤回を要求しております。

 この一連の騒動に対する私の意見を述べると、やはり3大学側の立場に立ち設立を認めるべきだという立場を取ります。確かに私も日本には大学があまりにも多くなりすぎているために統廃合を進め、新設基準は厳しくするべきだという風にかねてから主張してきましたが、きちんと設立手続きを踏んだうえで来年開校予定だった大学を、それこそ思いつきの様な判断で突然ストップをかけるというのはいくら何でも道理にかなわないでしょう。また繰り返しになりますが設立手続きは問題なく終えており、しかも一度は設立認可が下りていたものをひっくり返すことは制度の信頼性も揺るがしかねません。

 就任以降、産経新聞は事ある毎に田中文科相の動静を伝えて今にボロが出ると書いていましたが、今回のこの騒動を見るとその予想は見事的中したと言えるでしょう。就任直後は大人しかったのでさすがに小泉政権の頃から少しは成長したかと思っていましたが、安西先生じゃないけど「まるで成長していない……」と言いたいくらいです。今後の推移ですが恐らく野田首相をはじめとして民主党幹部はさすがに3大学の設置を認め直すように動くでしょうが、それに田中文科相がどう反応するか。黙って勧告を受け入れるか、自分の考えを理解してくれないなどと言いながら執行部批判を始めるか、こう言ってはなんですが私は後者にベットします。

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