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2013年8月22日木曜日

「はだしのゲン」の閲覧制限問題について

はだしのゲン ほとんどの小中学校で閲覧不可(NHKニュースWEB)

 昨夜、ブログのSEO対策をどうすればいいかと友人が相談してきたので、「こうすればいいのよ( ´ノД`)コッソリ」と何故か女言葉でいうような感じで具体例を示そうと思ったので、今日は議論となっている漫画「はだしのゲン」の閲覧制限問題について私の意見を書こうかと思います。結論から書くと、「閲覧制限?別にいいんじゃない」っていうのが私の意見です。

 まず「はだしのゲン」については説明を省略し、今騒がれている問題についてだけ簡単に説明します。この問題は松江市の教育委員会が「はだしのゲン」の中に過激な描写が含まれることを理由に市内の小中学校に対し児童・生徒が自由に読めないようにする措置を取っていたことに対し批判が起こり、同じような措置を取っていた鳥取市も槍玉に挙げられるなどホットな話題となってます。
 批判する方々の意見をまとめると、原爆投下時の状況を描いた「はだしのゲン」は原爆被害の恐ろしさを知る上でわかりやすく、知名度の高い良質な作品なのにどうして見せないのかといったものが多く、また読む読まないは子供自身に選ばせるべきであって教育委員会が検閲の様に書架から降ろすのは筋違いだ、というのが大半かと思えます。こうした批判を受け松江市ではやや過剰な措置だったとして謝罪しており、近く小中学校向けに出した閲覧制限の要請を撤回するものとみられています。

 それでこっからが私の意見ですが、最初に書いた通りに閲覧制限するというのならそれはそれでいいのではというのが偽らざる気持ちです。恐らく、私のことを知っている人間なら「むしろこういう閲覧制限とかに反発するのが花園君なのに」などと意外に感じるのではないかと思いますし、私としても普通だったら逆の立場を必ず取るでしょう。にもかかわらず何故今回に限って松江市教育委員会の方を持つのかというと、私も「はだしのゲン」に関してはやや問題のある作品の様に感じるからです。

 確かに「はだしのゲン」は脚色が多少混じっているとはいえ前半部は原爆投下の前後が描かれ、当時の広島の状況を知るに当たって漫画作品というのは手に取りやすく申し分がありません。描写に関しても確かに死傷者や放射能被害を受ける人間が出てくるなど過激といえば過激な所もありますが、私は現実はもっと残酷だと思うのでこの辺は問題があるとは考えていません。
 問題なのは中盤から後半にかけてのストーリーです。この辺の事情は知ってる人には早いですが、「はだしのゲン」は当初、少年ジャンプで連載がスタートしましたがその後紆余曲折あって掲載誌を変えております。その影響からというのか途中から明らかにストーリーが偏り出し、好きな風に言わせてもらうと原爆に対する少年の物語だったのがいつの間にか広島のヤクザ物語になってしまっているように見え、厳しい言い方をすれば「蛇足」という評価が非常に似合う作品だと私は見ています。

 なので、原爆に関する本であればなにも「はだしのゲン」に限らなくてもほかにもあるのだし、しょうもないヤクザ関連の話が続いてしまうこの作品を何が何でも小中学校に置く理由はなく、置いてたっていいけど閉架にするのならそれも一理あるかなと思ってしまうわけです。前半部だけ公開するという手もありますが、なんかそこまで手を込むのもなぁって気もするし。

 ちなみにここだけの話ですが、私は小中高のどの期間においても図書館をあまり利用しない子供でした。よくいろんなこと知っているんだからたくさん本を読んでいるのでしょうなどと誉めてもらえますが、実は笑っちゃうくらい読書量が少なかったりします。
 じゃあどこから知識を得たのか、ゲームとかからかなどと詮索されますがぶっちゃけ自分にもよくわからず、強いて言うとしたら一度見聞きしたことをやけに長く記憶できるからじゃないかと考えてます。それなので読書に関してはあまりえらそうに言える立場でないことを踏まえ、この記事に関してはまた変なことを言っているよと軽く流してもらえればありがたいです。

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