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2013年10月23日水曜日

阪急阪神ホテルズのメニュー偽装問題について

「鮮魚」メニュー実は冷凍 阪急阪神ホテルズ異なる表示(朝日新聞)

 既に各所の報道で皆さんも知っておいでかと思いますが、阪急阪神ホールディングス傘下のホテル会社である阪急阪神ホテルズは昨日22日 (経済紙っぽい書き方をするなぁ自分も)、自社が運営するホテルやレストランで提供した食事にメニューと異なる食材を使っていたことを発表しました。阪急阪神ホテルズは会見で謝罪を表明し、料理を提供した顧客に対して全額返金を行う方針も合わせて発表しています。

 昨日にこのニュースを見た時の私の感想はというと、「京都新阪急ホテルも?」という、ちょっと妙な反応の仕方でした。なんでピンポイントにここを思い浮かべたのかというと、ここは京都駅の真正面にあって京都駅に行く度にいつも目の前通って、「一回でいいからここ泊まってみたいなぁ」と何度も考えてた場所だったからです。ちなみに報道というか発表によると、やっぱりここのレストランでも誤表示があったそうです( ´・ω・)y━フゥ

 たった今、「誤表示」と書きましたがこの表現を「偽装」と書くべきか「虚偽記載」と書くべきかでちょっと悩みましたが、温情をこめて「誤表示」を採りました。結論をもうここで書きますが私個人としては今回の阪急阪神ホテルズの発表は批判を受けるのはしょうがないものの全額を返還する対応、そして自ら発表したその姿勢に関しては高く評価しています。

 そもそも阪急阪神ホテルズは何故今回このような発表をしたのかというと、なんでも他社のホテルで似たような誤記載が発覚したのを契機に社内調査をしていたところ、自分たちも同じことをやっていたということに気が付いたそうです。何故誤表示が起こったかという背景に関してはメニュー作成担当者、調理担当者、食材発注担当者、仕入れ業者の間で連絡の不備や認識不足があったためで意図的ではないと説明していますが、さすがにこれはちょっと信じられず、多分この中の単独、複数を問わず誰かが明確な意識を持ってやっていたのがオチだと思います。

 ただそうは言うものの、仮に黙って社内処理さえすれば世に出ることのなかった事実なだけに、本社の管理側は今回のこの行為が行われていたことを知らなかったというのは全額返金という対応を採ったあたりからも真実だと思います。罪を憎んで人を憎まずとも言いますが、こうして自浄作用が働いた上に反省する態度をしっかり示しているのだからその点は評価してあげるべきだし、むしろ率先して発表したことを誉めるべきではないでしょうか。

 というのも、このような異なる食材をメニューに載せる行為は、飲食業界だと日常茶飯事なんじゃないかと思うからです。話に聞く限りですけどスーパーの食材も表示偽装はこの前のイオンだけじゃなく本当に溢れているそうで、牛肉の偽装もハンナンの会長が逮捕されるまで当たり前のように行われていました。まだ味とかでわかりやすい食材ですらそんな状態なのですから、もっとわかり辛い調理後の料理に至っては数多くの飲食店で同じ行為がされているような気がします。
 これは完全に私の勘ですが、今回の阪急阪神ホテルズの発表を契機に今後恐らく、同じような行為が内部告発なりであちこちで明るみに出る気がします。その対応もさることながら今後の展開いのける嚆矢となる発表なだけに、阪急阪神ホテルズは心を入れ替えて頑張ってもらいたいと心からエールを送りたいです。

 こんな記事書いたんだし、京都新阪急ホテルの割引券とかくれないかな……。

  おまけ
 ちょっと趣が異なりますが、このところ出版業界で内部告発をきっかけとした不祥事が二つ明るみに出ています。一つは秋田書店で漫画雑誌でアンケート回答者へ抽選で送る景品を実際に葉送っていなかったという事例で、もう一つはぴあが「ももいろクローバーZ」の特集誌の発行部数を実際より少なく申告していた事例です。

 どちらもあまりにも内容がせこすぎて呆れる限りですが、ぴあの例に至っては理解不能としか言いようがありません。通常、発行部数は広告費を高くするためやや多めに発表するのですが、著作権を持つスターダストプロモーションへ支払う印税をケチるため、わざと少なめに申告したとのことでアホじゃんとしか言いようがありません。
 実は先日、タイムリーなことにぴあを訪れることがあって向こうの会社の人とも会って話しましたが、まぁ感じの悪いの、話しの組立てが下手なので物凄い不快感を存分に味わいました。ぴあ側はほかの書籍や雑誌では同じことはしていないと言ってますが、こんなせこいことを昨日今日で思いついてやるかっていう気もするし、上記のように社内の人の印象が悪かっただけに、ほかにも同じことやってるんじゃないかと個人的に思います。

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