2013年11月20日水曜日

軽自動車の軽減税率は廃止すべきか?

 今日は部活動の朝練について頑張って書こうかと思ってましたが、何やらスズキの鈴木修会長の発言が盛り上がっているので、アクセス数アップを図りたいのもあるのでこっちを先に取り上げます。それにしても、近々このブログでも紹介する予定ですが今年夏にまた新たに起ち上げたサイトにアクセス数でとうとうこのブログが抜かれました。どっちも作ってるのは自分だけど、色々と複雑な気分です。

流行語大賞は「弱い者いじめ」=鈴木修スズキ会長兼社長、軽自動車増税案を批判(時事通信)

 話題を呼んでいるのは上記リンク先記事にある発言で、政府が検討している軽自動車二は軽減されている自動車税を一般の乗用車と同じ水準にまで引き上げる案を「弱い者いじめ」だと批判した上で、ダイハツとホンダが計量スポーツカー発表したことに対して「軽は貧乏人の車だ。スポーツカーは要らない」と述べました。軽自動車を貧乏人の車だと自虐的に述べたことについて有名な痛いニュース、そして記事の質にいい感情が持てない(と言いつつもリンクを貼る)ハフィントンポストなども取り上げており、消費者を馬鹿にしているのではないかと批判的なコメントが並んでいます。
 私個人の感想を述べると、別にこれくらいの発言ならいちいち目くじら立てるほどじゃないんじゃないかなという気がします。別に貧乏人=ダメな人というわけでもなく、収入が多い人=優れている人っていうわけじゃないんだし、この程度でいちいち腹立てていたらきりがないと思えます。

 と、この発言に関してはここまでにして本題の軽自動車の軽減税率改正、っていうか廃止案について書いていきます。この案に関しては先ほどにも述べたように鈴木会長は以前からかなりキツイ言葉を使って政府を批判しており、現行の税率を維持するように求めています。彼が経営するスズキは言うまでもなく軽自動車メーカーであり仮に税率が改正されようものなら打撃を受けることは確実で、そういう意味では利己的ともいえるし業界の立場を主張しているともいえるし、企業経営者として自己利益の最大化という目的に対し至極真っ当なことを述べているとも言えるでしょう。

 その鈴木会長曰く、軽自動車は例の貧乏人というか所得の低い層がメインユーザーであるため不公平だとか弱い者いじめだというわけですが、この発言については私としても同感です。仮に軽減税率が廃止されれば軽自動車をあまり選ぶとは思えない富裕層はノーダメージで所得下位層のみが増税となり、余裕のあるものが税を支払うという概念に逆行するのは間違いありません。また都市部ならともかく公共交通機関の少ない地方在住者にとって自動車がなければ生活は困難になるのですが、地方在住者ほど所得が低く軽自動車に乗っている率も高いと予想され、二重の意味で弱い者いじめになる可能性すらあります。

 それにもかかわらず何故政府は軽減税率を廃止しようとしているのかというと、聞くところによると軽自動車に乗るユーザーが多そうな地方自治体の財政問題が大きいそうです。自動車税というのは国ではなく地方が徴収する税金でいわば財源なのですが、それがこのところの軽自動車ブームによって徴収額が年々縮小を続けております。しかも同じく地方自治体の財源となっていた自動車取得税が消費税率10%への引き上げに伴い2015年に廃止されるため、減った金額を穴埋めするためにも自動車税を増やす必要があるとの観点が強いと、鳥取大好きの自分が推す西日本新聞さんが説明してくれています。
 「力こそが正義」だと信じて疑わない自分からするとこうした財源を確保するという観点についても理解できます。確かに所得の低い層飲みへの増税となりやすいものの、代わりに別の税金を増やすと言ってもあまり効率的とは言えず、こうした政策も内心アリかなという気もします。

 ただこの議論にはもう一つの観点があり、私はその観点にこそ従うべきだという考えを持っています。その観点というのも、環境への配慮です。

 今日頻出の鈴木会長は「弱いものいじめ」という題目と共に、軽自動車は燃費が良く環境性能が高いのだからもっと普及を進めるべきであって税金を増やすべきではないという主張をよく展開しています。この「軽自動車は燃費がいい」というのは半分事実で半分嘘だと言ってもよく、というのも、日本の道路事情や平均走行距離数を考えると軽自動車よりコンパクトカークラスの乗用車の方が総合的に燃費がいいと言われており、私も同じ見方を持っております。
 念のため説明しておきますが、軽自動車というのは廃棄量が660cc以下の自動車で、コンパクトカーは明確に定義されていませんが1000cc前後がそれに当たると言われています。排気量が小さいと確かに小回りが利く上に燃料も小出しで動かせるために低速度だと燃費は悪くないのですが、中~高速度だとエンジンに負荷がかかるため逆に燃費が悪くなりやすいです。日本の道路だと大体時速60kmくらいが平均的な運転速度となりやすく、この速度帯だと間違いなくコンパクトカーの方が燃費は良いでしょう。

 そのためトヨタなんかはかなり昔から言っているのですが、総合的な燃費だとコンパクトカーの方が軽自動車より上なんだから、軽自動車の自動車税率を引き上げるのではなく、逆にコンパクトカーの自動車税率を軽自動車に合わせて引き下げるべきだという意見もあります。言ってはなんですが、的を得た正論でしょう。

 仮に環境保護という観点を優先するというのであれば、軽自動車よりもワンクラス上のコンパクトカーの普及をもっと進めるべきです。そのため私の私案としては、660cc以下の軽自動車への軽減税率を廃止する代わり、新たに1200cc以下の自動車に対する軽減税率を設けたらどうかと思います。新たな税率の軽減率は現行よりやや引き上げてもいいですが1200cc以上の乗用車よりはお買い得感が出せるようにするべきでしょう。
 この私案だと軽自動車ユーザーは税率が引き上げられるものの、これまで優遇のなかったコンパクトカーユーザーが新たに恩恵を受けられるようになります。地方自治体の財政としてはちょっと厳しいかもしれませんが、うまく税率を調整できればややプラスには持ち込めるのではないかと思えます。さらにこの私案が実現すると自動車メーカー各社はよりコンパクトカーの開発に力を入れるようになり、ダイハツ、スズキは一時的に苦しくなるかもしれませんが長期的な自動車市場を睨むとコンパクトカーの方が海外市場で売れるようにも思えるので日本自動車業界全体にとっても一つの方向性というか流れが生まれ活性化につながる気がします。

 さらっと書くつもりだったのに、長々と書いてしまったなぁ……。ついでだし、今度鈴木会長特集でも書いてみよう。

  おまけ
 今日出たニュースですが、ヤマハが四輪自動車事業に進出すると発表しました。ヤマハは二輪で技術もあるし、昔に「ヤマハ・2000GT」も作っていたこともあるのでこのニュースには非常に強い期待感が持てます。それにしても、どのメディアもこのスクープを引っこ抜くことはできなかったんだなぁ。

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