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2017年5月21日日曜日

「激動の昭和」の次は?

 疲労して頭痛もあるので短くまとめますが、今上天皇が来年末には退位するとみられることから次の元号が一体何になるのか市井でも段々と議論がされ始めてきました。元号は基本的に論語をはじめとした中国の古典から漢字二文字が選ばれるので予想すること自体ほぼ不可能であるためあまり興味がないのですが、その代わりに少し興味があるのが平成の通り名です。

 ひとつ前の昭和に関してはほぼ満場一致で「激動の昭和」という通り名が付き、現在においても歴史教科書などでこうした通り名とともに歴史が振り返られています。私自身の認識でもこれ以外の通り名は考えられず、戦争に負け天皇制の存亡すら危うかった時代を経て、経済力で世界二位に躍り出るほどの復興を遂げ、ある意味世界における日本史におけるボトムとピークが一緒にやってきたような時代でした。恐らく今後も昭和時代ほどアップダウンの激しい時代が日本にやってくることはなく、だからこそ激動という言葉に誰もが共感したのだと思います。

 然るに平成については果たしてどう表現するのか。私自身でパッと思いつくのは「安楽死の平成」で、一時は世界二位の経済力を保持して米国すら脅かしたにもかかわらず、経済力で中国に抜かれ、少子高齢化は激しくなり、年金をはじめとしたあらゆる制度が破綻してくるなどゆるゆると衰退してきた時代であったように思えるからです。
 何も安楽死というほど極端な言葉を使わないとしても、プラスなイメージの言葉はなかなか出てこずマイナスワードばかり浮かんできます。もう一個あげるとしたら「苦難の平成」といったところで、阪神大震災、東日本大震災の二つの巨大な震災を経験していることからの言葉ですが、まともに落ち着かせるならこの言葉じゃないでしょうか。それ以外だとストレートに「衰退の平成」というべきかとも思いますが、なんかこういう言葉編んでて今上天皇に悪い気すらしてきます。今上天皇は何も悪いことしてないというのに。

 あと最後に浮かんだ言葉を付け加えると、最近「失われた30年」という言葉すら出てきていることから、「失われた平成」というのもありかもしれません。もっともこれは自分で言ってて、自分の半生全部否定されているような気もするのであまり気分良くありませんが。

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