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2008年4月29日火曜日

150件突破

 今日見てみたら、今書いた分でこのブログの投稿記事数が150件を突破していました。思えば結構書いているんだと、自分で再確認です。

 もともと、私は文章を書くのが好きで授業のレポートなども大抵ストレスなく嬉々として書いていました。当初、最も好きなのは小説を書くことでしたが、大体高校生くらいの頃でしたか、その頃くらいから現在のこのブログのようにエッセイを書く方が好きになっていきました。それで数年前に、そのエッセイの技術を向上させるため、「一日一エッセイ」を実行しようとしてしばらく書き続けましたが、大体一ヶ月を過ぎたくらいで、面倒ということでやめてしまいました。

 なので、このブログもそんな風にならないかなと心配していましたが、去年の12月から初めてもうすぐ半年です。なんでここまで続いたのかというと、断言こそ出来ないものの、おそらくきちんと記録され、公開されるせいだと思います。
 ひとまずの目標として、今年の12月まで、つまり一周年を達成するまでは継続したいと思います。

 今日また体調悪かったから、文体がちょっと前までと比べて一気に変化してるなぁ。

百年前に起こった日本の葬式文化の変化

 ちょうど中国の約百年前の話を書いたので、ついでに日本の百年前の話を書こうと思います。

 現在、日本の葬式では黒一色の喪服を着ることが礼儀とされています。しかし同じ文化圏に属す中国や韓国は葬式の際は白一色の服の喪服です。実は、日本も百年前は同じく白一色でした。

 詳しい起こりはわかりませんが、多分葬式で白一色を着るのは儒教の影響だと思います。そのため日本も明治時代までは白一色で葬式を行ってきていたのですが、日露戦争の頃、先進国との初の戦争と言うこともあり、日本軍はこれまでの戦争以上に多くの死者を出しました。その前の日清戦争と比較すると、日清戦争では約1万8千人だった死者が日露戦争では8万7千人と、実に日清戦争の5倍弱も亡くなっています。

 そのため日本国内では毎日あちこちで葬式が営まれていたのですが、当時も今と同じく喪服は主にレンタルで使いまわされていたようです。しかし何度もあちこちで起こるもんだからレンタル業者さんも回しきれない、とてもじゃないが洗っている余裕すらない。それならばと言うことで、この際汚れが目立たない黒にしちゃおうじゃないか。そんなノリで、いつしか喪服には黒一色が使われるようになっていき、現在に至るらしいです。

 この話は何かの本で読んだだけで詳しく確認は取っていませんが、事実としたら日本の黒一色で葬式に望むという伝統は意外に歴史が短いということになります。別に歴史が短いから今更それ以前の白一色に戻せとは言いませんが、必ずしも黒一色で望まなくともいいんじゃないかという気はします。もっとも、これだけ普及しているのならば逆にわざわざまた変えなくともいいのですが。

 ですがこの喪服以上に強く主張したいのに、実は背広があります。現在、社会人はいつでもどこでも仕事中は背広を着ることを要求されますが、この背広とて普及したのは明治以後で、しかも今みたいにどこでもクーラーがあったわけでもないほんの30年くらい前は、今の高校生みたいに真夏は暑いということで上着は脱ぐことが許されYシャツ一枚でもよかったそうです。にもかかわらず数年前より始まったクールビズが取り上げられるや、「サラリーマン文化が壊れる」、「だらしない格好だ」、「お上になんでそんなことまで言われなければならないんだ(古館一郎)」といった意見が続出していました。
 たかだか30年前にはなかった歴史の短いものに伝統文化なんて見出されても、ましてや不効率この上ない服の着方を固辞されても困るだけです。葬式の際の喪服はともかく、こっちの方くらいはとっとと変える、というよりは戻すべきでしょう。

百年前の中国で起こった不買運動

 さてまた飽きもせず中国ネタです。もはやカテゴリーを作ってもいいくらいだな。

 現在、向こうではチベットの人権問題について非難し、北京五輪開会式ボイコットを匂わせているフランスに対してあてつけとばかりに、フランス系スーパーのカルフールが現地で不買運動に遭っているようです。
 なおこの不買運動が行われているとしてテレビなどで報道される際、私が確認する限りどうも武漢しか映されていないように見えます。この場所はかつて2004年にサッカーアジアカップが行われた場所で、その際のジャパンパッシングが大きく取り上げられた事によって、この年から急激に日本人の中国に対する親近感が内閣府の「外交に対する意識調査」によると激減しています。
 それくらい武漢は反骨心が強い場所と言われ、この不買運動もそういったものが影響しているのかもしれません。しかし日本のマスコミを見ていてどうかと思うのは、恐らく北京や上海のカルフール(私が北京にいた2005年は人の入りも多くて大人気だった)ではこのような問題は起こっていないと思うのですが、不買運動が起こっている武漢だけを映し、日本人に妙なステレオタイプを植えつけるのはあまり賢くないと思います。

 そんな不買運動なのですが、実は百年位前にも中国では不買運動が起こっていました。その対象となったのは、実は日本の製品です。
 事の起こりは大正時代、辛亥革命によって清帝国が滅び、一時的に袁世凱が臨時大総統をやっていた時です。そのとき日本はどさくさにまぎれて第一次世界大戦に参戦し、中国にてドイツが権益を持つ山東省を奪い取っています。その上で台所事情が大変だった袁世凱に対して、強圧的とも取れる対華21ヶ条を要求しました。はっきり言って日本にとって都合がいいだけの要求でしたが、権力基盤の弱い袁世凱はこれを受けざるを得ませんでした。しかし中国国民はこれを恥だとして、もう日本の製品は買わないと言い合い、日本製品に対して展開したのが当時の不買運動でした。

 この時、朝日新聞社の社友であった芥川龍之介は新聞社の計らいで確か上海にいました。そしてこのような不買運動を行っている中国人を見て、
「中国人は日常の不便を我慢して、日本の製品を買わないでいる。中国はきっとすごい国になるだろうよ」
 と、評しています。

 私の感想を言うと、確かにあんなめちゃくちゃな外交要求を出されて黙っている国民はいないと思いますが、それに対してきちんと行動を起こすということは、アメリカにあれこれせっつかれてもなにも反論しない日本人としては確かに見習うぐらい立派な行動かと思います。しかし現在のカルフールの不買運動については、すでに報道されているようにカルフール店内にて働いている中国人もたくさんいるということと、チベット問題のことを考えると少しどうかなというものがあります。

 それにしても、百年経っても同じ不買運動を起こすんだなぁ中国って。

2008年4月27日日曜日

山口補欠選挙結果と今後の展望

 本日行われた山口県補欠選選挙の結果が、午後八時の投票締め切りと同時に選挙結果予測が先ほど、どの局でもすぐに伝えられました。結果は民主党の当選確実と、午後八時の段階で伝えられたことを考えると恐らく圧勝でしょう。

 この結果から予想されるのは、今後も民主党は世論を得ていることを確信し、より強硬にかつ強気な態度に出て行くことでしょう。まぁ表現があれですが、別にそれは悪いことだとは私は思いません。むしろこれまでの自民党の迷走振りを考えると、アレだけ民主党を嫌っていた私ですらこの際勝たせたく思っているくらいです。

 具体的なスケジュールは以前に予想したとおり、自民党が暫定税率を復活させた時点で民主党は問責決議案を提出、その後、福田内閣はかなりの確立で解散へと迫られるでしょう。この状況を自民党の立場でどうにかするならば、それこそよっぽどのスキャンダルを暴露せねばなりませんが、何かいいネタでもあったりするのかな。

2008年4月26日土曜日

伊達政宗と茶碗、の巻

 なんか最近歴史関係の話が多くなっているけど、今日もそんなお話です。

 今日、友人と一緒にゲームを買いに行き、友人が「みんなのGOLF4」を買おうとしてレジに並んだら、レジ前にて張られている紙に、「2本まとめて買ったら500円引き」という言葉が書かれており、それを見た友人は、「それならもう一本選んどいた方が良かったかな」と洩らしました。逆に自分はと言うと、「こういうおまけ的なもので判断が鈍ったりする方が嫌だ。第一、こういうときにまとめて買った物ってすぐにいらなくなるし」と言い返すのと同時に、ちょっと以前に別の友人と話した内容を思い出しました。

 その友人と話したのは、スーパーなどのスタンプクーポンの話でした。ああいうのを常に持ち歩いていると財布がすぐにいっぱいになるし、第一、なかなかたまらないからあんまり持ち歩かないと私が言ったところ、友人も同じく持たないと言い、そもそもそのほんのわずかな特典に引かれてなにか買い物をする際に、毎回判断が固定されたり行動が制限されることの方がデメリットが大きいと続けてきました。
 私もこの友人の意見に同感で、ほかにもその商品が安い店があるかもしれないのに、「カード持っているからここでいいや」とか、逆に別の店で安い商品を見つけても、「でもあそこならポイントつくしなぁ」とか考えるのが、私もなんとなく嫌です。

 それで本題に移るのですが、戦国武将でKOEIさん贔屓の伊達政宗は、京都で千利休に教わってから茶道にえらくはまったらしく、領国の仙台でもお茶を無理やり栽培し始めて、現在も日本のお茶栽培は仙台市が北限とされています。
 そんなんだから茶会なども何度も開いていたそうなのですが、ある日、茶会で高級な茶碗を手から危うく落としそうになり、はっとしてそれを受け止めたのですが、受け止めてしばらくすると、
「そもそも、たかが茶碗の癖に俺を焦らせやがってっ!!」
 と言って、わけのわからない逆ぎれを起こしてその場でその茶碗を粉々に叩き壊したそうです。

 まぁ逆ぎれとか書きましたが、私はこの伊達政宗の感情がわかるような気がします。私自身、自分の決断やら判断をなにかに邪魔されるのが無性に嫌で、先ほどのようなクーポンやポイントカードはなんか乗せられているような気がして、一応作ったものの大抵はそのままゴミ箱行きにさせています。ソフマップカードも、ほとんど使わずに捨てたしなぁ。

 さらに詳しくやるとこの話はマルクスの「疎外論」につながってくるのですがそれはまた今度やるとして、こんな性格だから物への八つ当たりが激しいのかと、少し自分の性格を反省するしだいです。

2008年4月25日金曜日

孫子の兵法は本当に強いのか?

 さて今日のお題の孫子の兵法ときたら中国人なら誰でも知っていますし、向こうのビジネスマンは冗談抜きでみんな読んでいます。実際に私が向こうにいたときも、常に本屋で孫子の兵法のビジネス解説本がおいてありました。

 しかしこの孫氏の兵法ですが、果たして軍学としてレベルが高いかどうかについて私は少し疑問を感じています。実際に漢文で私も読んだことはありますが、書いてある内容は非常に質が高いです。ただ問題なのは、この兵法にのっとって戦争をやっても実際に弱いんじゃないかということです。

 と言うのも、中国、と言うより漢民族は対外戦争においては非常に弱いからです。
 古くは漢の時代の異民族である匈奴。漢は毎年莫大な贈り物を送ってまで和平策を取りました。そしてその後に漢が滅んで三国志の魏が出て、魏も滅んで晋の時代には異民族が大挙してやってきて、中国の北半分が取られちゃいました。
 その後も唐の時代には元通りになり、逆に異民族を破って版図を広げるものの、唐が滅ぶと五代十国時代でまたやられ放題。宋に変わってもまた北半分取られてしまいにゃモンゴルの元になるし、明の頃にまた復活するもその後は満州族にやられてしまう。

 もっとも、ここまではまだいいでしょう。当時の民族状況はまだ今とは違いますし。しかし時代が近現代にはいっても、なんか中国は対外戦争に弱いような気がします。
 まず最初にあったのはアヘン戦争、欧米にめちゃくちゃやられます。次は日清戦争、これに負けちゃって眠れる獅子じゃないと言われちゃいます。そして日中戦争、これは内部抗争もあったけどね。

 そうこうしているうちに現在の中華人民共和国になりましたが、今問題になっているチベットの侵略には成功したものの、あまり知られてませんけどアメリカとの戦争のどさくさにまぎれて進軍したベトナムにはコテンパンにやられています。因みにこのときの開戦理由は、「お仕置きを与える」という妙な内容で、実際には仲が悪くなりだしたソ連への牽制だった。

 こんな具合で、どうもはたから見ていると中国は対外戦争にやけに弱いような気がします。なにも孫子の兵法だけのせいじゃないと思いますけど、ここんところはどうなんでしょうかね。
 なお、今日のネタはわざとふざけて、なおかつデフォルメして書いているのであまり真に受けないように。

2008年4月22日火曜日

首相候補について

 結構政界も騒がしくなったので、ちょっとこの辺りで自分の好きな候補でもあげておきます。

 まず今月末にでも自民党が暫定税率を再可決する予定らしいですが、どうもその後に以前の福田首相の一般財源化発言を反故にするような、道路税を道路にしか使わないと言う法律を自民党が用意しているようです。それに対して民主党は暫定税率を再可決しようものならば首相に対する問責決議案を提出すると主張しており、私の予想では恐らくそこま現実も運ぶであろうと思います。

 ただ与野党ともにも世論の動向を気にしているようです。これは週刊誌などでも報じられていますが、もし問責決議案が出された場合、世論の風がどっちに吹くかで解散か現状維持かが決まるでしょう。それこそ決議案を出したところで、「民主党はまたなんにでも反対か」となれば、自民党は強気になって政権を維持し続けるでしょうが、逆に「まだ民意を無視するのか」となれば、よっぽどのスキャンダルがない限り、福田首相の支持率は10%台にまで落ち込み解散にまで運ぶことが予想されます。恐らく、次の週末に行われる山口補選が一つの試金石になるのに間違いないでしょう。

 もっとも、自民党内でも福田おろしのような動きはすでに始まっており、遅くともサミット後に解散か辞任が示唆されています。私としてはここまでおたおたしているようなら、さっさとやめたほうがいいと思いますが。

 さてさて、では私は福田首相の後には誰に首相になってもらいたいかですが、まず世論調査で一番人気の小泉元首相ですが、正直なとこ、いまごたごたしているのはこの人の負の遺産のせいですからまず除外されるべきです。次に人気なのは麻生氏ですが、私はどうもこの人にははっきりとしたビジョンを感じられません。また政策についても、普段見ているとそれほど大した事は言っていませんし、安倍前首相とまではいかないまでも、人気取りだけやってなにも政治は動かない、かつての細川内閣みたいになるんじゃないかと思うのであまりすすめられません。

 じゃあ民主党ではどうかですが、前原氏はすでに一回やってあきれるほどの凡ミスをやらかしているのでまず却下。ついでの代表の小沢氏もすでに古いし体調悪そうだし却下。となると世間でも言われているように岡田氏しかいなくなりますが、意外と無難でいいんじゃないかと思います。まぁ政権とった時点で民主党は分裂すると思うけど。

 結局、一体誰がいいってことなのかですが、私はずばり自民党の与謝野馨氏が現段階では最も良いのではないかと思います。この人の場合、普段の発言から聞いていて政策能力も高そうですし、なおかつ敵がいなくて毒がないと言うのが、小泉元首相の負の遺産を片付けるこの段階では最も適任なような気がします。本人もその気なのか、この前に本を出しましたし。