ページ

2012年3月31日土曜日

スターウォーズの関連商品

 過去記事でこのところメール語尾に「フォースと共に」という言葉を付けるのがマイブームとなっていると語りましたが、ちょうど「スターウォーズ エピソード1」の3D版が公開されたこともあって関連する話題がこのところ溢れております。自分が見たニュースだと今回の3D版を2D版の公開当初は幼くて恐らくは見ていない世代に見せたところ反響はよかったという話がありましたが、こうした映画本体に関する話題にとどまらず関連商品も出てきているようで、先日見た中にはこんなニュースがありました。

『スター・ウォーズ』ライトセーバー型の傘が登場! スイッチでシャフトが光る本格仕様!(シネマトゥデイ)

 上記リンク先で紹介しているのはライトセーバー型の傘で、なんでもスイッチを付けるとシャフト部分がライトセーバーのように光るそうです。ちょうど現在私が上海で使っている傘が去年の台風の際に骨の一部が曲がっているので見た時は素直に「欲しい」とか思っちゃったりしたのですが、値段は4980円とのことでやや割高感があります。
 ちなみにスターウォーズはハリウッド映画として初めて関連のおもちゃ商品が出たそうで、確かシリーズを通した売上げはギネスブックとかにも載っていたような気がします。ライトセーバーなんかおもちゃ化しやすい商品なだけに大量にあふれていたでしょうが、それにしたって傘に使おうと考えた人は相当な切れ者でしょう。

 これとは別に昨日、仕事で企業のプレスリリースをチェックしていたら、ちょっと目を引くリリースが出ておりました。

May the Force be with you. - ヨーダがライトセイバーでPCを守るUSBアクセサリ(マイナビニュース)

 こちらはセンチュリーというパソコン向けアクセサリーなどを売っている会社ですが、なんとヨーダのデスクプロテクターを発売したそうです。デスクプロテクターとは知らないうちに勝手にパソコンを触ろうとする人間に対し警告を与える、もとい音を出すだけの防犯用具だそうですが、先ほどの傘といいこんな商品にヨーダを使おうとする人は相当の切れ者かアレな人でしょう。しかも妙に凝っていて、発する音声は下記の六種類にも渡るそうです。

1、In the end cowards are those who follow the Dark Side.
(和訳:臆病者とはダークサイドに堕ちる者達のこと)
2、A disturbance in the Force there is.
(和訳:侵入者そこにあり)
3、Retreat! Cover you, I will!
(和訳:撤退せよ!わしが守る)
4、Still much to learn, you have.
(和訳:まだ学ぶべきことが多くある)
5、So certain of defeat, are you? Hmmm…
(和訳:負けを認めるのか)←防犯用具がこんなこと言っていいのかよ(;゚Д゚)
6、Rush not into fight. Long is the war.Only by surviving it, will you prevail.
(和訳:戦いに急ぐな、戦争とは長期間かかるものだ。生き残ることによってのみ、打ち勝てるのだ)

 「一体こんな商品を出したところで誰が得するんだよ、俺以外に」とかちょっと思ってしまった商品です。

 ちなみにまた豆知識ですが、エピソード5~6では人形を使ってヨーダのシーンが撮影されましたが、エピソード1では人形とCGを混合して撮影され、エピソード2、3に至ってフルCGで撮影されたそうです。これも技術の進化によってなされたものですがヨーダのフルCG化は思わぬところで弊害も生んでおり、なんでもエピソード2の終盤でヨーダと激しい戦闘シーンを展開するドゥークー伯爵役を演じたクリストファー・リーは撮影の際、目には見えず存在しない相手に激しくライトセーバーを振るうアクションを要求され、非常に苦労したそうです。この弊害は次回作のエピソード3にも引き継がれ、ダース・シディアス役を演じたイアン・マクダーミドも同じように、存在しないヨーダに翻弄されるというかなり無茶な演技を実践してます。ちなみにこの二人が各場面を演じた際の年齢はそれぞれ80代、60代にも及んでおり、その苦労は大いにしのばれます。
 劇中でオビワン・ケノービは「最も粘り強いジェダイ」と呼ばれていますが、ヨーダに関しては「最も俳優に苦労を強いたジェダイ」といって間違いないでしょう。

2012年3月29日木曜日

長崎ストーカー殺人事件に対する千葉県警の対応

 今日は色々とニュースがあり、それぞれで簡単にまとめようかと思いましたがやっぱりこっちの話題を取り上げることにします。なお少しだけ書くと、本日に小川法相が死刑執行に踏み切りましたがその際の会見において、「国民の強い支持があった」と発言したと報じられています。もしかしたら一部分だけが切り取られて大きく報じられているだけなのかもしれませんが、細かいようですが少し苦言を言うと、「社会が厳罰化を求める風潮になってきている」というのならまだしも「支持があるから」で死刑を執行するというのはちょっと違うような気がします。死刑執行自体は私はもっともだと思いますが、民意でそうだから執行すべきではなく、やはり政治家としての責任で決断したということを肝に持っておいてもらいたいです。

再調査の点検徹底を=千葉県公安委に異例の要請―国家公安委員会(時事通信)

 話は本題に移りますが、明かな捜査の不手際から殺人事件にまで発展した長崎ストーカー殺人事件ですが、事件の様相はかつての桶川ストーカー殺人事件と同じような姿となってきました。その捜査の怠慢ぶりが指摘されてきた千葉県警ですが、先日も内部調査において被害届受理よりも署員旅行を優先したという事実を隠ぺいしようとしていたことが明らかとなり、なんていうか仮にかばえと言われてもかばいようがないほどの失態ぶりを見せております。被害者遺族も第三者委に調査を依頼するよう求めましたが予想されたように千葉県警はこれを拒否し、最終的には国家公安委員会に再調査の徹底、いうなれば第三者委へ依頼しろという異例の要請を受けるに至っております。本当に救いようのない。

 最近はどうだかわかりませんが、千葉県警は確か昔に懲戒免職者数が全国で最多となったことがあるだけに実は私もあまり信用しておりません。同じ千葉県警の失態だとついこの間にも、県内で十年以上前に起きた殺人事件がDNA技術の発達によって真犯人を見つけることが出来ましたが、千葉県警はこの事件の発生直後はなんの根拠もないにもかかわらず被害者遺族を疑って拘留するという、足利事件同様の冤罪事件を引き起こしています。ちなみに何故その事件で遺族が疑われたのかというと、なんでも被害者の祖母が悲しみのあまりに「私が殺したようなものだ」と後悔の念を口にしたことを殺意認定としたそうです。金田一少年もびっくりな急展開振りとしか言わざるを得ません。

 話は今回の長崎ストーカー殺人事件に戻りますが、そりゃ忙しいだろうってのはわかりますがかつて桶川ストーカー殺人事件を過去に見ているはずなのに、どうしてこうも同じ失敗を繰り返せるのか理解できません。しかもそんなバカをしたのが一部の署員だったらまだ救いようもありますが、今回こうして組織ぐるみで旅行の事実を隠そうとするあたりはやはり組織全体でどこかねじが外れているんじゃないかとも思ってしまいます。このところこういった不祥事の話題は大阪府警が独占していただけに、言い方は悪いですが大阪府警も矛先がずれてほっとしていることでしょう。

 自分は子供の頃はやはり、警官というものは使命感もあってかっこいい職業だと思っていました。しかし年をとったというのが何よりでかいでしょうが、そうした憧憬に似た感情は現在ではほとんど持てずにおり、むしろ震災を含めあちこちで活躍している自衛隊員の方が今では立派な職業のように思えます。はっきり言って今まで信頼に足ると感じる警察官にはお目にかかったことはありませんが、末端の人たちは決してこんなじゃないという幻想をどうにか信じたいものです。

2012年3月28日水曜日

ミサイル発射前の北朝鮮に対する中国の姿勢

 久々に国際政治関係の記事が書きたいので、ホットな話題を書こうと思います。
 現在、迷惑な隣人こと北朝鮮が来月に衛星(ほんとはミサイル)を発射すると言って、世界各国から総スカンくらっております。日本もかつてのテポドン発射とは異なり本土上空を通らないものの、領海内を通ることで破片が落ちてこようものなら破片を迎撃破壊すると防衛大臣が言っておりますが、本音はMDシステムの実験テストをしたいだけなんじゃないかと要らぬ感想を持ってます。まぁ確かに発射時間の予測が出来ないことなどを考えるといい機会なんだけど。

 さてこうした北朝鮮の動きに対して中国の反応ですが、はっきり言ってめちゃくちゃ怒ってます。今回は日本側でもこうした中国のいら立ちがよく報じられておりますが、体制が金正恩に移ってからというものの以前以上に強硬な態度を取るようになっていることから段々と態度を露骨に見せるようになってきております。
 少し話が横道にそれますが、ある意味で今の中国と北朝鮮の間に溝が開くのは自明でもあったと思います。というのも昔に受けた中国政治の授業で講師が言っておりましたが、北朝鮮としては何でも間でお中国の言うことを聞きすぎると生殺与奪件をすべて握られることとなるので、要所要所で逆らって見せようとしているそうで、そのため6ヶ国会議も最終的に流れるとの見通しを当時言っておりました。

 そうした目で見てみると、今の状況はまさに格好の構図です。恐らく予告通りに来月にミサイルを発射するでしょうが、他国はそれを制止するのではなく、発射後にどのような態度を取るかが今考える事だと思います。私自身としては今まで北朝鮮をかばい建てしてきた中国が距離を置き始めてきていることに加え体制も移行したばかりですし、前以上に強硬な態度を取って追い詰めた方がいいかと思います。以前にウィキリークスに暴露されていましたが、中国外交部も金正日の死後は北朝鮮は持たないと言っていたようなので、積極的な支援はないかもしれませんが仮に戦争となっても邪魔立てはしてこないでしょう。さらに言えば、中国と韓国の経済関係は非常に強くなっており、北朝鮮が存在し続ける理由も非常に小さくなってきております。

 念のため付け加えておくと、中国の現地紙でもこの問題は大きく取り上げられており、各国が自制を求めるとともに中国としても憂慮していることが報じられております。なお中国人の北朝鮮に対する印象ですが、はっきりいって関心が無きに等しいです。身近に北朝鮮人がいるわけでもないし、経済的な結びつきもほとんどないことからおかしな隣国程度くらいにしか思っていないと断言できます。逆にどの国が好きかと聞いたら、友人なんかは「パキスタン」って言ってましたけど。
 ちなみに身近な北朝鮮人となるとですが、実は勤務先の近くに北朝鮮レストランってのがあって、これまでにも何度かそこで食事しています。北朝鮮にとっては貴重な外貨獲得手段だと言われていますが、出される料理は普通の韓国料理ですし、料金も極端に高いわけじゃありません。ただ店のチマチョゴリを着たウェイトレスは一説には元喜び組だとも言われており、確かに容姿の整った女性が多いです。けど真冬にコート着てまで店の前で客引きするのは大変だしよした方がいいと思う。

 最後にほんとどうでもいいことですが、以前に金正恩がドラゴンボールに出てくる人造人間19号という悪役にそっくりだということが話題になりましたが、この前にふと、「ドラゴンボールと言えば、新しいオープニング曲が話題になったな」ということを一緒に思い出しました。そのオープニング曲というのは「ドラゴンソウル」という曲なのですが、歌い始めの歌詞が「ドッカン ドッカン ツイてる」というテンポの良さでネット上で様々なパロディが作られたのですが、何故かこの曲が頭の中で北朝鮮の例の行軍シーンやマスゲーム、ミサイル発射シーンと重なって会社で吹き出してしまいました。下のリンク先がその曲ですが、誰か北朝鮮の映像と編集してマッド動画作ってくれないかな。

ドラゴンソウル(Youtube)

2012年3月27日火曜日

孤立死報道について

 このところ孤立死に関する報道が非常に多くなっておりますが、ちょっと気になる点がいくつかあったので自分で調べてみました。一体どういう点が気になったのかというと、報道は異常に多くなっているのは事実だが、果てして本当に孤立死が増えているのかという点です。
 確か調べたのは内閣府のデータだったかと思いますが、結論から言うと確かに孤立死の件数は増えておりました。念のため高齢者人口の増加率などとも比較してみましたがこれを考慮しても有意な数字で伸びており、去年の震災で婚姻件数が増えたというデマとは違い、孤立死が増えているというのは確かな事実なようです。

 このように孤立死が増えているのは事実であることを踏まえた上で言うと、個人的にこの手の報道は非常に虫唾が走るというか気に入りません。こんなことをいちいち報じるくらいならもっと別の方面に人員を使えと言いたいです。この手の報道で何が気に入らないかというと、結局問題の投げっぱなしになることが多いからです。一番代表的なのは小中学校のいじめ問題で、これなんか周期的には大体5年に一回くらいのペースで大きく取り上げられては半年くらいで一旦止み、また次の周期を迎えると大きく取り上げられるといった具合で、騒ぐだけ騒いで全く改善に向かっておりません。さらに言えば、一昨年に流行った死亡届出を出さない年金詐欺の件はどうなったんだと言いたいです。
 多少気が早いようですが今回の孤立死に関する報道もどうも同じようなにおいが感じられ、というよりメディアは大きく騒いでは「もっと周辺地域との交流があれば」とか「民生委員を増やすべきだ」などと意見を上げていますが、なんていうかどれもこれも都合のいい意見ばかりで実現性や実効性という点で見たら胡散臭く感じます。

 確かにメディア側から言えばいくら問題性が高かろうとも、定期的に続報を出し続けことが難しいのはわかります。しかし一旦騒いではすぐ別の話題に切り替えることを延々とやっていると結局その社会問題は継続し続けることになりかねないので、それであれば今みたいにさもショッキングに、ヒステリックに報じるくらいなら、じんわりと淡々と報じ続けることの方がいいような気がします。ショッキングに報じれば確かに強い注目を浴びれるでしょうがその分人の記憶からも忘れ去られやすく、かつて「キレる17歳」と呼ばれた世代が今や「草食世代」とレッテルを張られてるおかしな現実にも気づけません。

 ただこういうことを書きながらも、このところ明確に改善が見られる社会問題もあります。もったいぶらずに言えばそれは児童虐待で、先日も一昨年に大阪で二児を放置死させた母親に懲役30年の実刑が下るなどこの問題に対する社会や司法の目は厳しくなってきており、勝手な予想ですが今後発生件数は徐々に減少していくのではないかという希望を持っております。この児童虐待もかねがね瞬間湯沸かし的な報道が非常に嫌でしたが、こうして虐待死させた親たちの裁判判決がきちんと続報として報じられるようになったのをみるとなんだか安心します。

2012年3月26日月曜日

大学のいい選び方

 最近「パラサイトイヴ2」のやりすぎのせいで寝不足となっているのが原因か、どうもブログに書く記事がなかなか浮かんできません。昨日もそうでしたがパソコンに向かって大体30分くらいは書くネタを考えるのですが、先々週あたりが絶好調だったせいかどうもいいものを思いつくことが出来ません。別に仕事が忙しいわけでもなんでもないのですが、ちょっと気になるのは季節の変わり目ですこしおかしくなっているのか、発作こそないもののなんか自分の体調の調子の上下が激しく、やや不安定な状態が続いていることも影響しているかもしれません。真面目にこっちで倒れたらいろんな意味で一巻の終わりなので、今週末から清明節(中国のお彼岸)の連休に入るので睡眠時間と「パラサイトイヴ2」する時間を増やそうと思います。ゲーム控えればいいだけの話ですが。

 ちょっと長めの前置きを踏まえて本題に移りますが、先日に友人から兄弟の大学進学先について相談を受けました。なんでも英語を大学在学中に鍛えたいとのことなのでともかく英語の強い大学というのがリクエストで、いきなり名前を出すとやはり上智大学を目指すべきではないかと提案を受けました。この友人の提案に対する私の回答ですが、別に上智大学に通ったわけではないもののもっと考えた方がいいと、再考を促すものでした。
 まずこれは上智大学に限らず一般に英語が強い大学に共通する特徴ですが、他の大学に比べて帰国子女の学生数が非常に多いことが挙げられます。ストレートに言わせてもらうと英語に強いという評判はそのような帰国子女の力によるものとしか私には見えず、そうでない学生の英語力がどの程度の物か、また学内の英語教育のカリキュラムがどれほど優れているのか非常に疑わしいです。なので無理してそういう「英語が強い」という評判の学校に通わず、実家から通える範囲の大学に進学して一年くらいどこかに留学した方が本人のためではないかと教えました。

 この英語に限らず、大学選びにおける一般的な評判というものの中には全く当てにならないものも少なくありません。理系なんかはある程度目的とか分野がはっきりしているのできちんと調べればはずれ引くことは少ないでしょうが、文系なんて情報範囲が広すぎるせいかうかつに選ぶと落とし穴にはまることも少なくありません。ただ逆説的なことを言いますが、文系というのは志望分野をあまりに絞りすぎると小っちゃくまとまってしまう傾向もあり、それであれば漠然と「こんな感じの勉強したい」というくらいの気持ちで学部や学科を選んだ方がいいかもしれません。私なんかもやればどの分野の学問も吸収できる自信があったので、とにかく取り扱う範囲が広いだろうと社会学を選んで馬が合いましたし。

 このほか大学を選ぶに当たって私がお奨めしたいのは、文系限定ですがなるべく実社会では勉強できない分野を選ぶ方が後の人生のためにもいいと思います。よく法律の知識とか社会学のわけのわからない統計手法とか覚えても社会では全く使えないから、もっと経済学とか実態的な学問を学んだ方がいいと抜かす嘴の青い高校生とかを見ることありますが、私に言わせればそんなものは社会に出てからでも自然と、もしくは意識すれば簡単に身につけられるもので、大学に行くんだから大学じゃないと勉強できないものをやっとかないと総合的に損すると言いたいです。ちなみに敢えてフェイクで入れましたが、世の中一般で経済学と考えられているもののほとんどは実質的には経営学こと商学で、この点で勘違いしてつまづく人も多いんじゃないかと勝手に思ってます。

 いい機会なのでほかにもまとめると、「国際経済学部」とか「国際交流学部」とかいう国際が付く学部名はほぼ確実に外れと思っていいです。というのも文部科学省が「国際とつければ学部増設を認めてあげるよ」と言ったのでカリキュラムの準備とか無視してあちこちの大学が申請したので、中身がすっからかんなところが多いです。同様に、設立から年数の経っていない大学もカリキュラムが固まっていないところが多く、可能ならば避けた方がいいでしょう。

 以上のような具合で適当なことを書きましたが、大学に行っていい経験をするかどうかを突き詰めていうと結局はその本人のやる気次第です。いい大学にカスが行こうが結局はカスのまま卒業するでしょうし、逆に世間的に評価されていない大学でも本人が頑張って勉強すればいくらでも能力を高めることが出来ると言い切ってもいいです。偉そうなことを言っておりますが私自身はこの比較で言うと明らかにカスの部類に入るほどそれほど勉強時せず、無駄に自転車で琵琶湖一周(しかも山中越えルート)していた口でした。ただ自分は学生時代に周囲の人間には恵まれており、自分の限界値を始めて認識できるなど今にもつながるいい経験は出来たと思っています。はっきり言って進学先は消極的な理由から選ばざるを得ませんでしたが、本当にただ運が良かったのでしょう。

2012年3月25日日曜日

大岡忠光と徳川家重

 何か歴史の話をと考えて既に数日間、思い悩んだ挙句に思い付いたのは、「そうだ、あいつがいたじゃん!」でした。そこで今日はちょっと変わり種というか、大岡忠光を紹介しようかと思います。

大岡忠光(Wikipedia)

 大岡と聞いてまず真っ先に思い浮かばれるのは「大岡裁判」で有名な大岡忠相かと思われますが、今日紹介する大岡忠光はその忠相の遠縁の人物です。遠縁と言っても勤務先は同じく江戸徳川家で旗本の一人なのですが、忠相が徳川吉宗に仕えたのに対し忠光は吉宗の息子、9代将軍の徳川家重に使えていました。
 徳川家重というと有名な吉宗の後ということでともかくするとちょっと目立たない人物ですが、実はこれにはわけがあり、最近になって大分マシにはなりましたが以前は家重が障害者であったとされる説からどうも率先して取り上げられなかったという面がありました。またその障害の程度も取り上げる媒体によっては様々で、もうはっきりと「思考もできないほどの暗君」と書くところもあれば、「言語不明瞭(発音が不良)ではあったが思考はまともだった」とするのもあって程度にばらつきがあります。どうも十年くらい前あたりから段々統一見解が持たれてきたようで、生前に囲碁の解説本などを出していることから言語不明瞭ではあったものの一般的な思考はあったとされる見方が強くなっております。ただ生来からか、それとも言語不明瞭で意思が伝わりにくかったことなどから、癇癪持ちであったのも間違いなさそうです。

 そんな徳川家重に仕えた大岡忠光ですが、何がすごいかというと誰も聞き取れない家重の発音を何故か彼だけが聞き分けられたそうです。しかも用事があって傍についていなかった時も、

「なにかこうこう言ってるような感じなんですけど」
「それは多分、寒いということだから上着を渡してあげなさい」

 と、直接聞いているわけでもないのに的確に翻訳し、しかもその通りだったというのですから末恐ろしい限りです。

 大岡忠光が勤務している間は親戚の忠相がやったような目覚ましい功績はなかったものの、在世中の評判は悪くなかったようです。ただ彼が1760年に死去すると、もしかしたら意思伝達に齟齬が起きるようになったのか徳川家重も将軍職を辞して翌年には早くも死去しています。先程の大岡忠相と徳川吉宗も同年に死んでおり(こっちは吉宗が先)、徳川家の将軍は大岡家の人物と二代にわたって生死を共にするという奇妙な関係が続きました。別にこれだからというわけじゃないけど、徳川さんは大岡さんとは仲良くやった方がいい気がする。

2012年3月24日土曜日

マイナス金利策の導入案

 現在、日本の金融機関に対する金利こと公定歩合は1%を切っており、一般の金融機関の利率はどこも1%以下に設定されております。通常、というか昔の利率は3%くらいあって、ここから引き上げることで貨幣流通量が減るよう誘導して、引き下げることで増えるように誘導してきたのですが、「失われた十年」の間に日銀がゼロ金利政策を実施してからは1%以下が当たり前という状況が続いています。
 言うまでもないことですが金利というのは上下するから影響するのであって、いくら金利がないからと言ってずっとゼロ金利では貨幣流通量は増えるわけでもなく、今も昔も日本は長いデフレが続いております。かといってこれ以上引き下げようにも既に0%でありますし、日銀は現時点で打てる経済対策というのはないと言ってもいいでしょう。

 そんな状況にもかかわらず不況は続いており、一体日銀は何やっているんだということになって現に私もかねてから批判しておりますが、そうした批判の中というか投げやりな意見の中に、「もうこの際だからマイナス金利をやってみろよ」というものが散見されます。マイナス金利というのは言ってしまえば借りれば借りるほどお金が増えるという概念で、例えばマイナス金利1%で100万円を1年返済で借りると、1年後に返す金額は99万円でいいという具合です。こんな夢のような政策、もちろんやっている国なんてほかにはありませが、そもそも論で話すとゼロ金利政策を始めたのは日本が世界で初めてです。

 仮にマイナス金利政策を導入するとそれこそ借りた分だけお金が増えるので、変な話ですが借金してでもお金を借りようとする人が続出するかもしれません。これはもちろん冗談ですが、場合によっては無限に借金額が日本中で増えていく可能性があるために単体でそのまま導入することには私は反対です。ただ現時点で金融政策が行き詰っていることを考慮すると一部の規制を設けて導入を検討してみる価値はあるのではないかと見ており、消費刺激策の一つとしてちょっと真面目に考えています。

 私の考えているマイナス金利の導入先ですが、ローン金利に対してだったらやる価値はあるんじゃないかと見ています。ローン金利はそれこそ車や住宅の購入に際して組まれるもので、たとえば200万円の車を5年ローンで払うなら198万円で済むとか、3000万の住宅を20年ローンなら2900万とかで完済となるような感じで、対象先を絞って導入入れてみたら一定の消費刺激となり、なおかつ貨幣流通量の拡大も期待できるのではないかと思ってます。
 ただ貸せば貸すほどお金が減るなんて商売、多分普通の民間銀行はまずやるわけありません。そのため仮に実施する場合はマイナス金利分の差額、あと民間銀行への手数料分はある程度国が負担する必要があります。そのため自分でもこれではエコポイントなど直接現金渡す制度とあまり変わらないんじゃないかと思うところもあるのですが、ローン金利だった場合は一回の支払額が大きいことと、長期の支払いで負担が増えていくわけではないという心理効果あるという点で先の消費刺激策と違い、多少の支出があっても検討する価値があるのではないかと思います。また個人消費に限らず、企業の固定資産投資でも環境保全につながるものとかだったら導入してみれば促進が期待できるかもしれません。

 今回の記事、友人二人と別々にチャットしながら書き上げました。さすがにキーボード叩く回数が多くて疲れました。