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2012年9月30日日曜日

日本人に向いている産業、向いていない産業

 かなり以前に友人がこのブログで、「技術的な摺合せが求められる自動車産業には協調を大事にする日本人が向いているが、画期的なデザインや機能性が要求される電子産業には保守的な日本人は向いていない」という旨のコメントを書いてくれましたが、我が友人ながらもっともなことをいうものだと非常に感心し、よくほかの人にもこの話を聞かせております。先日にも社内の同僚にこの話を聞かせてみたのですがその際に、国ごとに向いている産業、向いていない産業というものはあるのか、あるとしたらどんな国にどんな産業が向いているのかといった内容で簡単な議論となりました。

 まず日本人に関して言えば、上の友人の言う通りに自動車産業が明らかに向いていると私も思います。片っ端から挙げていくだけでエンジン、マフラー、ラジエーター、トランスミッション、内装部品、デザインと、全く専門分野の違う人間同士が集まって一つの車体を設計しなくては鳴らず、一台にまとめるためには各分野で主張したり妥協し合ったりする必要があります。ただ「妥協するなら俺に任せろ」と言わんばかりの日本人にとってはこうした作業はお手の物というか、容積の小さいコンパクトカーや軽自動車であれだけ高い性能の車を作るのはやはり世界屈指な気がします。逆に冷静に上海で走っている車を見ると、GMなど米メーカーの車というのはどれも性能の割に無駄にでかい車(中国人には受けるのだが)が多く、多分アメリカ人はお互い妥協できず、無理矢理詰め込もうとしてあれだけ車体がでかくなるのだなという風に推察しています。

 逆に電子機器分野においては、こちらも友人が言うように今の日本人には競争力がないと言わざるを得ないでしょう。かつてサイクルの速い業界、それこそ「昨日の勝者が今日の敗者」というくらい流転の激しい業界としてIT業界が代表格でしたが、今や電子機器業界もそれに負けるとも劣らないくらい業界サイクルが早まっていると言わざるを得ません。日本国内で見ても5年前に日本で最も勢いのあった電器メーカーのシャープが創業100周年の今この時に経営の危機になっておりますし、中国でも太陽電池メーカーとしては世界最大手だったサンテックパワーが経営危機に瀕しており、つい先週もそろそろナスダックで上場廃止になるという記事を私も書きました。

 そんなサイクルの速い電子業界で何が求められているのかというと、やはり培った技術以前に革新性が今一番求められているかと思います。この革新性でどこが強いかと言ったらそりゃなんといってもiPhoneに代表されるアップル意外にほかなく、後はインドで「鍵付き冷蔵庫」とか「音楽プレイヤー付き洗濯機」とかを出しているサムスンが続くでしょう。ちょっと話が飛びますが、以前に「スティーブ・ジョブズが何故日本で生まれないのか」という記事が出ておりこれについてネットの掲示板でも取り上げられていましたが、その中で見受けられた意見に、「そりゃ数ヶ月もシャワー浴びず、ジーパンサンダル履きで他社とのミーティングに出てくるような奴が日本で会社勤めできるわけない(ジョブズの実話)」という一言がありこれに勝る回答はないと私も感じます。私の方から更に付け加えると、ジョブズはエレベーターで乗り合わせた社員に対していきなり、「やぁ久しぶり。ところで君、明日らもう来なくていいよ」と平気で解雇通告とかやるような奴だったらしいです。まぁこの後、自分が役員らに追い出されることになるんですが。

 ただこんなジョブズでも、アメリカという国は受けれてしまう度量の深さがあります。どれだけ私生活に問題を持ってても、一般常識がなくとも会社に価値をもたらすのであればきちんと採用して活かしてしまうところがあるため、革新性という領域においては他国の追随を許さないでしょう。逆に日本社会はどれだけとんがった才能があってもネクタイを締めていなければ人間として扱わないところがシャレや冗談抜きであり、一分野にどれだけ優れていても何か一つ欠けていれば全く相手にしません。そんな環境で革新性なんて生まれるわけなどなく、革新性を持つ人間は会社に属さない漫画かなどの分野でしか見受けられない気がします。なお敢えてジョブズに近い人間だったと私が思えるのは、故横井軍平だったのではないかと密かに考えてます。

 上記のような日本人とアメリカ人の違いをスポーツにたとえると、打撃も守備も両方とも上手くなければならない野球が好きな日本人と、蹴る人間と走る人間と壁を作る人間ではっきり役割が分かれているアメフトが好きなアメリカ人だと説明しております。技術力とか教育以前に、やはり国民性というか文化がどの産業に向いてるかというのを決めるのではないかと言いたいわけです。

 ここでまた話は変わりますが、ならば中国人はどんな産業が向いているのかということが社内での議論で一番盛り上がりました。結論から言うとローコストオペレーションが強いのではないかという話になり、たとえば中国の自動車メーカーの多くは自分の会社でエンジンとか主要部品は一切作らず、それこそ日本の自動車メーカー(比較的多いのは三菱)からエンジンをそのまま調達し、その他の部品と組み合わせて1台作るということが多いです。
 中国人企業家の多くは、「安い費用で調達出来るのなら自前にこだわる必要がない」と割り切る人が多く、場合によっては知的財産権すら平気で無視してその場で集められるものでぱっと作ってしまうところがあります。日本の企業家と比べて決断の早いところも加わり、安い材料を集めて製品化するという分野においてはなかなか競争力が高いのではという風に議論が進んだのですが、そのかわりせっかちな性格が災いして長期的な開発計画なんかは苦手で、安価大量生産モデルからやはり脱却できないのではという意見も出てきたわけです。

2012年9月29日土曜日

中国で人気が出そうな人気お笑い芸人

 今日また上海人の友人と一緒に夕食を取りましたが、その際に「どんなお笑い芸人が中国で人気が出そうか」ということが話題になりました。知ってる人には早いですが今最も中国で名前が知られている日本人は野田首相でもなく石原都知事でもなく、AV女優の蒼井そらなのですが、彼女が何で人気なのかというとAV女優という経歴に加え中国語で自ら意見を発信出来るということに尽きます。これは見方を変えて言うと、中国語で直接発信することが出来れば日本人も中国でそこそこの知名度を得やすいということで、日本のお笑い芸人もこっち来て活動すれば有名になれるんじゃないかという話になり、今日こんな話題となりました。

 それで具体的にどんなお笑い芸人が受けそうかというと、まず中国のお笑いというと「相声」という漫才が基本です。一方、最近批判が集まっていますが日本のお笑い芸人が得意とする体を張った芸とかリアクション芸が少なく、こうした芸が得意な芸人が受けるのではないかということで友人と一致しました。
 そんな友人が今回一番押していたのは世界のナベアツこと渡辺鐘氏で、3の倍数だけアホになる芸とかわかりやすく中国でも受け入れられるのではないかと太鼓判を押していました。そのほか見た目で面白いのとなるとレイザーラモンHGとかほんこんなどが中国でも受けやすいと話し合いました。

 自分のブログにしては文字数が極端に少ないですが、友人にまたしこたま酒を飲まされて、正直に言って今吐きそうなのでここで筆を止めます。っていうか飲めないのわかってるのになんで毎回飲ましてくるんだろうか。

2012年9月27日木曜日

自民党、安倍新総裁への嫌味な報道について

 今日から自分中国の建国記念日こと国慶節休みのため、長い連休に入ります。このブログ用にちょっと面白い題材を見つけているので、そちらの作成準備とかしようと考えていますが、今日早速1時間半の昼寝をやったあたり、睡眠時間が加速度的に増える可能性が高いです。ちなみに私の睡眠に関してもう少し書くと、どうも中国の留学に言ってから昼寝する癖がついて、一日2時間程度昼寝しても夜もちゃんと寝られるので普通に10時間くらい一日で寝ることも休日中はざらです。これくらい毎日中学生の頃に寝ていたらどれだけ背が伸びた事やら。

 話は本題に入りますが、先日の自民党総裁選を経て総裁職に復帰した安倍元首相ですが、このところのマスコミの報道がさすがに気になります。はっきり言ってこんなくだらない内容を自分が取り上げるべきなのか迷いましたが、3年くらい後に政治史を振り返る際に必要あるかと判断してもう書いちゃいます。

安倍新総裁、高級カツカレーにネット非難(日刊スポーツ)

 既に各所で報じられているため大半の方もご存じでしょうが、安倍総裁がこのまえ昼食に食べたカツカレーが3500円であったということをテレビ局から新聞各社まで「庶民感覚とずれている」と批判する論調で報じております。はっきり言いますが、こうした報道は真面目に常軌を逸しているとしか私には思えません。別に昼に何食べようがそんなの個人の勝手だし、仮に1回の昼食が350万円とかだったらそりゃ報じる価値あるとは思いますけど、一流政治家なんだからこれくらいの昼食代くらい普通ではないかと私には思います。逆にそれこそ500円で定食出しているような食堂にふらりと知名度の高い安倍総裁が来ようものなら店内パニックになる恐れもありますし、そうした無用な騒動を避ける意味でもホテルのレストランで食べるのが自然でしょう。

 それでこの日刊スポーツの記事ですが、ネット上では安倍総裁を非難する声が出ていると書いていますが、私が見る限りだとネットの掲示板ではむしろ「こんなくだらない揚げ足取りをしてどうする」とばかりに報じたマスコミを批判する内容しか見受けません。もちろん私が見ていないだけでもしかしたら実際にあるのかもしれませんが、ネット上の意見というどうとでも取れるよな根拠の薄い材料を持ってきてまで安倍新総裁を批判したいのかと言いたくなったわけで、少なくとも私個人としては「批判されるべきは報じているマスコミ自身だ」ということをネット上の意見として一言言おうと今回記事にしようと思ったわけです。
 なおこのカツカレーですが、ロケットニュースが実際に該当のレストランに行って食べに行った内容をレポートにまとめています。

安倍新総裁が食べたという「3500円のカツカレー」を食べてみた!! 上品すぎてカレーを逸脱しているレベル(ロケットニュース)

 はっきり言ってロケットニュースは平気で誤報を報じるから私個人として非常に嫌っているのですが、この記事に関してはタイムリーであるし面白く、文句なしに太鼓判押せるいい記事です。それにしてもこう何度も「カツカレー」という文字を見ているとカレーが食べたくなってきますが、昨日やけにカレーが食べたくなって昼食にココイチの野菜カレー(28元)食べに行ったのも例の記事を読んだ後だったからなのかもしれません。

党内から「『お友達内閣』アゲインだ」との声 幹事長に石破氏起用に拒否反応も
徳島の自民県議が安倍氏中傷 ツイッターで持病揶揄「何時投げ出すんですか!?」(産経新聞)

 このカツカレーに限らず、総裁就任後に安倍総裁を批判する記事が異常に多く見受けられます。就任が決まったばかりだというのにここまで批判が集中するのは私個人として不気味に感じるくらいです。特に上の「お友達内閣」と批判している記事に関しては石破氏を幹事長に下だけで、なんでこの時点、政調会長などほかの役職人事も決まっていない段階(政調会長には暗殺拳で有名な甘利氏に今日決まりました)でお友達内閣と言えるのか、自民党議員の一言として載せられていますがこんな内容を記事にして出すなんてやっぱりこっちも常軌を逸しているような感覚を覚えます。
 でもって下の徳島県議の話に至っては、その内容の下品さもさることながら安倍総裁を揶揄した理由を「地方の声を無視された腹いせに、新総裁の悪口を言った」とのたまっており、なんでこんな人間が県議になれるんだよといろんな意味で不安になってきます。なおこの徳島県議に限らず総裁選直後は地方党員票で石破氏が上回っていたのに、民意を無視したなどと安倍総裁への就任を批判する記事が多数見受けられましたが、これらに関しては見当違いもいいところだと思います。というのも決選投票になるのは初めから公示されていたシステムで、こういう結果になることもシステム上わかりきっていたことで、それを後からケチつけるのは間違っているでしょう。また自民党員だけの投票を「民意」とするのは無理があります。

 更にもう一言付け加えると、安倍氏も石破氏も選挙戦の内容を見る限り目指す路線は共通しており、現に今回石破氏は幹事長に就任してます。路線が同じ人間同士なのになるべき総裁が違うと批判するのは、政策を見て言っているのではないなと私は判断します。
 ここまで肩持っておきながらですが私個人としてはそれほど安倍氏を評価しておりません。ただ何もしていない段階でこれほどお門違いな批判が集まるのは異常としか思えず何か背後関係があるのでは、具体的に言うなら放送関連の免許とか影響しているのかなと勘ぐっています。

2012年9月26日水曜日

留学から帰国後の一年半

 本日行われた自民党総裁選の結果は私の予想通りに決選投票で安倍元首相が勝利し、見事総裁の座に返り咲く結果となりました。内心、世論調査で石破氏が有利という報道が出ていたこともあり予想外すんじゃないかとちょっと焦ってましたが。
 そんな私の杞憂は置いといて、このところというか先週からデモの話題ばっかで一昨日に至っては「クズ」と連呼する過激な記事を書いたこともあり(書き終ったあとはやけに気持ちよかった)、今日は軽いネタとばかり今日ちょっと思いついたことをさらりと書こうかと思います。

 知ってる人には早いですが私は大学在学中、日本の大学を一年間休学して北京に留学に行きました。休学を開始したのは三回生の前期が終わった段階で、一年間の留学を終えた後はまた三回生の後期から復学しました。そのため留学から帰国後は日本の大学生を一年半やったわけなのですが、今思うとやっぱりほかの学生と比べてこの時期はやや特別な一年半だった気がします。一体どういう点で特別だったのかというと、まずもともと同じ学年だった友人たちは既に四回生で、就職活動を終えて社会人の準備やら卒業論文を書き始める段階でした。また私自身は復学後に学年が一つ下り、それまで全く付き合いのなかった一学年下の下級生と同じゼミに入ってその後卒業まで一緒に過ごすことになりました。

 今振り返ってみて初めて感じたのですが、なんというか帰国後の最初の半年間は見送り、見送られるような期間だったと思います。この時期はやはり元の学年の友人らとつるむことが多く、みんな内定先の企業に関連した業界やら資格を調べており、逆に就活を控えた自分は友人からアドバイスを受けたり、そして何よりも卒業を控えた友人らをまだ学生で居続ける自分がちょっと距離を置いた感じで見ていた感じがします。なおこの時に受け取った印象的な言葉は、一つは議論中に言われた「全く衰えがないね」という言葉で、もう一つは内定先の企業について語った「むちゃくちゃ働かされそうでめっちゃ恐いわ~」の2つです。後者のセリフを発した友人は見事予感が的中し、私の知り合いの中、っていうかネット上で探してもあれだけ働く人間はそうはいないってくらいの勤務時間ホルダーと化してます。

 そんな最初の半年間の後、次の半年間こと4回生の前期は就活で苦労したという思いでしかありません。今日もなんか同僚にこの時のことを話しましたけど、この前にナインティナインの矢部氏が発症した自然気胸になったり、100社以上にお祈りメールを受け取ったり、就活でなかなか授業に出られなかったりと心労の絶えない時期でした。
 でもってその次の半年間こと4回生後期ですが、この時期にはというより4回生になった時点で卒業必要単位は全部そろえてというか軽くオーバーしており、無理して授業も出る必要もないんだから自由にやれることをやろうと思い、既に一度履修して単位を取っていた授業に再び出席したり、京都市内を自転車でやけに走り回ったりしてました。ただこの頃になると新しく同じ学年になったゼミの友人とも仲良くなり、また同じ下宿だった後輩たちも近くに住むようになったので、あれこれと関わる回数がそれ以前と比べて段違いに増えていた気がします。

 ここで話が少し変わりますが最近になって自分が同世代と一線を画す点として、比較的年齢の違う層との交流が多いような気がします。この前に会った友人に学生時代の後輩、または先輩との付き合いなどを聞いたところあまりないと答えており、そりゃ体育会系にいた人と比べれば屁みたいなものですが、友人の年齢層はまだ広い方だったような気がします。
 私自身はこの呼称を使うのは非常に嫌ってますが、よく企業の採用担当が抜かす「コミュニケーション能力」というのは「どれだけクズの言動に耐えられるか」という意味ともう一つ、「世代の違う層とどれだけ理解しあえるか」というのが連中の言いたい定義だと思います。前者はともかくとして、後者に関しては確かに自分も同世代の人間たちに対して相手が一学年や二学年違うだけで会話のテンポが悪くなるところが見受けられるなど、もうちょっと何とかならないかなと思う時があります。

 このところ技術革新のスピードが速いために一学年違うだけでも文化が変わったりすることもありますが、その文化の差を面白いと思える人が自分以外にあんまり見ません。まぁこれは社会学専攻だった自分ゆえの特徴なのかもしれませんが、私個人としては年齢の違う人間と話をすると面白いと思うことも多いし、同世代に対して同じ学年で固まらずにもっと積極的に付き合った方がいいのではないかと思います。そう思う別の根拠もあるのですが紙幅も取られていますし、また今度別の機会でそれは書くことにします。

2012年9月24日月曜日

クズが溢れる世の中

 最近また思想関連の話を書いていないので、駄文を一本投下します。先日に友人とスカイプで話をした際に、こんなことを私は友人に言いました。

「君は以前から物事に対して文句が多い人間だったが、社会人になってからは周囲の人間に対する愚痴がすごく多くなった。学生時代は俺が何度言っても理解してくれなかったが、世の中クズが多いということがようやくわかってきたんじゃないの?」

 文章にすると見も蓋もない限りですが、ほんとにこんなことを友人に向かって言ってのけました。
 その友人とは大学生時代から付き合いを続けておりますが、学生時代は政治や経済といった話では意見がほとんど一致しながらも、人権や人間の精神に関する話題では真逆とも言っていいくらいに意見が一致しませんでした。一体何故こうも一致しないのかと一度話し合いましたが、その友人からは育ってきた環境というかバックグラウンドがあまりにも違い過ぎることで、お互い歩み寄ることが出来ないのだろうと指摘されました。

 具体的にこれはどういうことかというと、友人からするとこれまでの人生で私をいろんな意味でわずらわらせてきた人間が世の中に存在すること自体が理解できなかったそうです。わずらわらせてきたと言っても包丁で刺してきたりとかではないですが、漠然に言うならやる必要があるとは思えない嫌がらせを延々と仕掛けてきたり、無意味としか思えない行為を繰り返してきたりとかです。
 一つだけ実例を挙げると、私は小学校六年生の比較的早い時期に受験を終えて進学する中学校の入試に合格したのですが、合格するやそれまで一度として話をしたことのない別のクラスの人間が毎日嫌味を言い始めてきました。それこそ「そんな偏差値の低い学校に受かっていい気になってるんじゃない」とか、「俺なら開成余裕で受かる(結局落ちてたが)」など、毎日しつこく続くもんだからそいつのクラスの担任に言ってやめてもらうように言ってくれと伝えましたがやまず、仕方ないから一回だけ締め上げたらそれからは自宅に無言電話とか、わざわざ私の家まで来て自転車チェーンを外す嫌がらせに切り替えてきました。今思うと、指一本くらいならへし折ってやっても良かったなという気がします。

 これは私が身を以って体験したクズの中でも極端な方ですが、これに負けるとも劣らず、今の自分を以ってしても全く理解することのできない行為を続けるクズに私は小学校から高校時代まで一貫して取り囲まれていろいろと面倒でした。大学入って初めて、「世の中まともな人間も多いもんだなぁ」と決して誇張ではなく真面目に思ったくらいです。
 そんな自分に対して上記の話をした友人は、まぁ私風に言わせればいい家族といい友人に囲まれていたようで余計なクズに煩わされることがほとんどない人生だったようです。そのため私は大前提に、「世の中は救いようのないクズで溢れている」と信じ切っているのに対しその友人は、「人間はそもそも救われる価値なんてない」とは言いつつも(今でも)、人間同士、それも日本人同士ならば話し合えば最終的にはどこかでわかり合えると思っていた節があります。

 前置きが長くなりましたが、まぁそういうやや甘い考えを持っていた友人も立派な社会人となり、京都風に言うなら「日本語の通じない日本人」と接することが増えてきて、ちょっとずつ私の側に近づいてきている感じです。繰り返しになりますが私は世の中には本当に救いようがないというか、歩み寄ってくれなければ歩み寄りようがないクズが自分を含めてたくさんいると思います。
 それこそ今の日中対立のように国の利益や国民を背負う政府代表者が歩み寄れないというのならまだ理解のしようがありますが、個人レベルであるにもかかわらず全く歩み寄らないばかりか、自らの不当な要求を平然と突き付けてくる人間は確実に存在すると考えております。自分がそういうクズとは一線を画す人間だとかそういうことをいうつもりはなく、むしろ大きな目で見れば同じ穴のムジナだろうと考えてますが、私個人としてはなるべくならこういうクズとは関わりたくないし世の中から一掃できればきっと今より物事は良くなると信じています。

 さっきからクズ、クズと連呼しておりこれまでの私のブログ記事の中でもえらく過激な内容が続いていますが、私がクズだと思う人間の特徴を敢えて挙げるとしたら、あまりよそでは見ない意見ですが、目的と手段を同一視、または両者の因果関係を平気で入れ替えてくる人間というのが最大の特徴だと思います。
 これはどういうことか例を挙げて説明すると、たとえば企業内で上司が部下を叱るのは普通、その部下の間違っている行動を修正するためであって究極的には部下を育成するという目的がある、というかなきゃいけないでしょう。この場合、部下を「育成する」というのが目的であって「叱る」という行為は手段ですが、これがクズな上司だと部下を「叱る」こと自体が目的となり、「育成する」というのが手段となり得ます。ここでパッと情景が浮かんできた人は多分私に近いのだと思いますが、「お前のためを思って言ってやってるんだぞ」と言いながら全然業務と関係なく、自分ルールを基準にあれこれケチつけたり文句言ってくる人間がこの類です。

 この例に限らず、私が遠目に見ていてなんかおかしいんじゃないかと思う人の行動は目的と手段が一致しない、手段自体が目的となって行動している人が多いように思います。それこそ政治家においても、世の中をよくするため、制度を変えるために政治家になるのではなく、政治家になること自体が目的と化して耳触りのいい制度改革案を思いついては口にする政治屋のように、どっち向いて行動しているのかがわからない人間にクズが多い気がします。
 何も人間、常に目的と手段を意識して一致させる必要はありませんが、以前の記事で書いたように魂というか意思のない人間ほどつまらないものはなく、はっきりとした目的意識を持って手段を選ぶ人間となるべくなら私も付き合いたいです。

2012年9月22日土曜日

今日の上海領事館周辺



 折角新しいカメラもあるんだし、雨の中上海領事館周辺に行ってきました。
 特にあれこれ語ることはないですが、今日は土曜日で通常業務は行っておらず、また雨も降っていたことからデモ隊なんか影も形もありませんでした。




領事館の周辺道路は関係者以外完全封鎖。


警備に動員された警官は依然とたくさんおり、木陰で集まって弁当を食べていた・




 領事館館周辺ではありませんが、日系コンビ人チェーンでは見ての通り中国国旗をどこも店頭に掲げてます。なんか日本の建国記念日みたいだ。

2012年9月21日金曜日

民主党総裁選の結果について

野田首相再選…全ポイントの7割近くを獲得(読売新聞)

 大方の下馬評通りに本日、民主党の総裁選で野田首相が再選しました。得票率は一回目の投票で約7割と、過去の民主党首相と比べると党内支持基盤がしっかり固まっている党首だと言えそうです。今回の民主党代表選では比較的党内議論の論点が出てきており、野田首相にとっても民主党にとってもなかなかいい政策PRになったんじゃないかと思います。
 なお今回この代表選を見ていてちょっと感じた点ですが立候補した原口元総務相が、「野田総理は党を分裂させた責任がある」と批判してましたが、私が見る限り党内分裂を進めていたのは野田首相以前から小沢一派であって、ちょっとこの批判は的はずれじゃないかという気がします。それに連中追っ払ってガチって固まってきたんだし。

 変わって自民党総裁選についてですが、現時点の私の予想だと安倍元首相が再選するんじゃないかと思います。世論調査では石破氏が最も人気ですが、平沢勝栄議員に次いで「党内窓際族」と言われるほど長老議員から嫌われていることもあり、ちょっと当選は難しいんじゃないかと思います。あと石破議員は私もその実力を買ってはいますが、総理というゼネラリストよりは農林水産大臣など専門的立場の方が力を発揮しやすいスペシャリスト的な議員だと思っているので、本人には悪いですがこっち方面で働いてもらいたいです。

 ほかの候補者について話すと、テレビの演説を見ただけですが林議員はなかなか話し方がうまく自民党にしてはいいタレントを作ってきたなと感じます。ただまだ若いことから今回はステップアップの段階で当選は難しいでしょう。あと石原幹事長については谷垣総裁をちょっと小さくしたような感じで、発言に慎重性もなければ鋭さも感じられず、この前も「サティアン発言」をするなど議員以前にいい年した大人として大丈夫かとちょっと不安を感じます。無能だとは言いませんが、政権奪回を狙う野党党首を務めるには力不足な感は否めません。
 そして現在入院中の町村議員については、以前にも書きましたがこの人は前回の総選挙で小選挙区では落選しており、比例復活当選をしている時点で総裁選に出馬する資格はないと私は思います。さすがに待てば同じ意見が出てくるかなとか思ってたのですが、今の今に至るまで私と同じことを言う人がおらず、「もしかして自分、筋違いなこと言ってるの?」とちょっと不安を感じてきました。いくら何でもこの人には自民党総裁、下手すれば次の総理候補にはなってもらいたくないのですが。