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2015年7月30日木曜日

アンネ・フランクがブログ書いてたら……

 やや時間が過ぎていますが、このブログ右上にある新国立問題で誰が悪いのかを尋ねるアンケートの集計が終わりました。結果はどれに偏ることはなく割とばらけたというか、戦犯候補それぞれに票が平等に入る結果となりました。まぁこの問題は複数の人間の同時不作為が原因とみられるだけに、案外この結果が正しいのかもしれません。

 話は本題に入りますが、今月は何故か調子がよくこのブログの更新数も比較的多くなっています。先日スカイプで友人と話した際もこの更新数が話題になり、私もいい気になって、「あのアンネ・フランクであっても俺ほど更新することはできないだろう」などとうそぶいたりしました。
 アンネ・フランクといったらもはや説明するまでもないでしょうが、彼女の日記を見ると結構な量の文章を頻繁に書いてたりします。最後に書き記した日記も、「あーあ、今日もやんなっちゃう」みたいな一言感想ネタかと思ったら将来についてかなり熟考した内容でとんでもなく長く、すぐ読めると思って手に取ったら軽く裏切られる文量でした。

 そんな彼女が仮に現代においてブログを書いていたら果たしてどうだったのか。現実では彼女は毎日手書きで日記を書いていたのでタイピングでかけるブログであったら文章量は大きく増大している可能性があります。では書かれる内容はどうだったのか、友人と話してた際に真っ先に思いついたこととしては、「なんか毎日姉ちゃんと母ちゃんの悪口書いてそう」という感想で、これには友人も「ありそう」って同意していました。
 知ってる人には有名ですが実際に彼女の日記中では学校成績の良かった姉に対して敵意満々な内容がよく書かれており、またそうした出来のいい姉を贔屓にしていたとアンネが見ていた母親に対しても文句を垂れ流すかのように書いています。その一方で父親とは仲が良かったということですが、女姉妹の家庭であればこういう構図も成り立ちやすいように思え、アンネの家だけが特別だとは思えずむしろ普通の家庭だったんだなと私には思えます。

 しかし姉と母親とは仲が悪く、父親とは仲が良いという構図ですが、「なんかちびまるこの家みたいだな」という感想が不意に私の口から洩れました。なもんだからもう頭の中ではアンネがさくらももこに切り替わってしまい、「これだからうちのお母さんはさ」と、某声優の声で再生された声が頭の中で流れてきました。
 でも実際に女性が書くブログを見ていると、結構家庭内や友人関係の愚痴とか不満を延々とぶちまける内容が多いような気がします。もちろん私もこのブログでそういう記事書くし、他に吐き出しようがないのならこうしたネット上で思い切り吐いた方が良いという立場を取りますが、読売新聞のサイト上にある「発言小町」などまさに負の感情の巣窟ともいうべき場所となっており、改めてネットというのはネガティブな感情によって構成されてできているのだなとつくづく思います。アンネも多分、ブログ書いてたら相当頻繁に家族の愚痴を書いてたことだろうなぁ。

2015年7月29日水曜日

スバル系列工場の外国人労働者について

 久々に読み応えのある記事を見つけたので、このブログでも紹介することとします。リンク先の記事本文は非常に長いのですが、非常に重大な問題提起をしている記事でもあるのでこれを機に是非読んでもらいたいのが真情です。

特別リポート:「スバル」快走の陰で軽視される外国人労働者(ロイター)

 記事概要を簡単に説明すると現在業績絶好調が続くスバルブランドでおなじみの富士重工業ですが、その業績好調の陰では系列の下請け工場で非常に多くの外国人労働者が劣悪な環境で働かされているという衝撃的な事実を報じております。その労働環境とは最低賃金ギリギリでの就労は当たり前で、難民申請者であったり、現代の奴隷制度とまで言われる外国人研修生などの外国人にはその不安定な立場に付け込み、劣悪な待遇で働かされている実態が紹介されています。
 特に私が目を疑ったのは労災時の対応で、指の切断という重大事故が起こったにもかかわらずすぐには救急車を呼ばなかったあまりか、会社側もさほど問題視していないというまるで人間として扱っていないような現場の状況も描かれております。

 記事によると、下請け部品メーカー4社の全従業員に対し外国人労働者が占める割合は約30%も占めており、彼ら外国人労働者なくして生産は成り立たないほど労働力を依存している状況です。働かされている外国人労働者は日本で就労するに当たって自国の仲介業者などに借金をしてきているため、どれだけきつい労働現場であっても逃げることはできず、またその生活も彼らを派遣した業者などに制限された上に給与からマージンも取られるという有様だそうです。
 こうした状況に対して富士重工側は、下請け企業の雇用については関与していないとけんもほろろな回答をしています。一応、下請けに対して人権は守るようにと伝えてはいるそうですが、さすがにそういった下請けに部品作らせて買っている以上、関係ないっていうのはないんじゃないかと私は思いますが。

 これ以上の記事内容についてはここで私が四の五の言うよりも直接元記事を見てもらう方が早いので省略しますが、私の方から付け加える点としてこの記事がロイターという海外メディアから出ていることに色々と考えさせられます。恐らく日系メディアではこういう記事はとても書けるものではなく、同時に国内メディアではこうした現実を見て見ぬふりしてしまうのだろうと思うと悲しくなってきます。恐らくこの記事を受けて後追い取材をする日系メディアはないでしょうが、果たしてそれでいいのか、このまま見逃していいものかとなるとそんなわけないでしょう。

 もちろん、この記事内容が本当に真実かどうか疑いが全くないわけではありません。しかし記事全体を見て丁寧に取材した跡があるのと、「群馬県」という土地柄、話に強い真実味を私は感じます。何故かというと群馬県は以前から繊維系の工場で外国人労働者を積極的に雇用してきた過去があり、こうした問題が起こるとしたら有り得ない、というより起こりそうな土地だという印象が強く持てるからです。なお、次点は静岡県浜松市。
 記事中ではヒカリ商事という人材派遣会社がニッパツなどに外国人労働者を送り込んでいると書かれておりますが、ホームページを見る限りだと案の定というかマージン率など公開すべき情報を一切載せておりません。私は前からも主張していますが、移民を受け入れるか否かという議論ではなく現時点で日本は既に限定的ではあるものの移民を受け入れて使っているものの、法的保護が進んでおらずかえって劣悪な環境に移民を晒しているのが現状だと思います。

 こうした行為は長期的に見て日本という国にとって明らかにマイナスであり、はっきり言ってしまえばやめさせなくてはならないでしょう。だからこそこの記事は非常に価値があるものだと思え、問題意識を共有できればと思い、微力ながらこのブログでも取り上げることにしました。

2015年7月28日火曜日

漫画の実写化作品でそっくりだった俳優

『デスノート』だけじゃない!! 原作改悪で批判を浴びたドラマたち(TOCANA)

 自分は見ていませんが、なんかドラマ化した「デスノート」が不人気だそうです。不人気な理由として原作の設定を悪い意味で改変されたこと、以前に実写化された映画版が評価が高かったことなどが挙げられていますが、上記の記事では同じように不人気だった漫画原作の実写化作品と一緒に比較しつつ、なかなかいいポイントを突いていると思うので紹介します。
 記事中では「金田一少年の事件簿」や「GTO」などを取り上げていますが、どれも過去に一度実写化され、それなりの評価を得ていた作品です。にも関わらずどうして二度目の実写化がこけるのかについて、やはり一回目の実写化作品とどうしても比較され、一回目の評価が高ければ高いほど二回目の作品は厳しくみられる傾向にあり、いまいち人気が上昇気流に乗らないと分析しています。

 今回の「デスノート」も過去の映画版では藤原竜也氏、松山ケンイチ氏という今では押しも押されぬ名優が演じ、特に松山氏に至ってはこの「デスノート」が出世作といっても過言ではないほどはまり役と言われました。もっとも私の記憶だと最初に松山氏の映像が公開された時、「こんなのLじゃない」、「全然似てねぇ」、「コスプレイヤーのがマシ」、だなんていう声もあった気がしますが、そうした声を跳ね除けた当たりは大したものです。

 話は戻りますがいわば偉大過ぎる先達がいたために人気になりきれない二番煎じというのが今のドラマ版「デスノート」といったところでしょう。もちろん俳優たちは頑張っているでしょうが、確かに私の目から見ても先の主役を演じた二人と比べるとドラマ版の俳優は原作のイメージに近づき切れていないという印象を覚えます。小説ではなく漫画という画像が伴った原作なだけに、イメージから遠いというのはやはりぬぐえないマイナス点といえるでしょう。

 では逆に、漫画原作のイメージぴったりだった俳優といったらどんなのがいるでしょうか。パッと私が思いついたので言うと2011年に放映されたドラマ版「妖怪人間ベム」で紅一点(?)のベラを演じた杏氏です。実際にネットとかで画像を見てもらいたいのですが、もう見たまんまベラという、かなり特徴的でデフォルメされたキャラなのに完全になり切っていると太鼓判押せるくらいにベラになっちゃってます。

 もう一例挙げると、「のだめカンタービレ」のドラマ版で主人公の千秋真一役を演じた玉木宏氏です。この作品ではヒロインの野田恵を演じた上野樹里氏も役になり切っていると高く評価されましたが、ドラマを見てから漫画の原作を読んでみたところ玉木氏が役のキャラに瓜二つというかそのまんまじゃないかと思うくらい話し方から動作までよく似ていて、いいキャスティングしたもんだと唸らされました。

 そして最後、これは実際に映像を見たわけではなく画像でしか私も見たことがありませんが、未完(ってか終わりあるの?)の少女漫画大作である「ガラスの仮面」のテレビドラマ版で、主人公を厳しく指導する月影先生を演じた野際陽子氏はいろんな意味でやばかったです。この手の話題になると必ず上がってくるのがこの時の野際氏で、実際にネットで画像を見るともうヤバいくらいに生き写しというべきか、「月影先生が現実にいたら、きっとこうなんだろう」と思わせられるような姿しています。
 原作がただでさえいろいろとアレなだけに演じる側の負担は明らかにほかの作品より大きいと思われるのですが、この時の野際氏は神がかったかのように月影先生になっており、元から演技に定評のある方ですが、凄い俳優というのはこういう俳優なのだろうとなんか深く納得させられました。

 こうやっていくつかの作品を比較するとやっぱり漫画原作の実写化作品の場合は下手に冒険せず、原作のイメージに近い俳優を持ってきた方が無難そうですね。もっとも「テルマエロマエ」の例だと、「古代ローマ人だから顔の濃い俳優」を持ってくるという荒業で視聴者のイメージをひっくり返すことに成功していますが。

日経海運三社に対する中国の独禁法調査について

中国当局が日本の海運会社を調査、独占禁止違反の疑いで-関係(ブルームバーグ)

 詳細はリンク先を見てもらえば早いですが、早い話が日本郵船、商船三井、川崎汽船の大手を含む日経海運各社が自動車輸送事業においてカルテルを結んで不当な利益を出していたのではないかと中国当局が調査を開始したそうです。長く書く気ないんでスパッと言いますが、多分この件はクロでしょう。
 というのも米国、カナダ、EU、そして本国日本でも同じ容疑で調査が行われており、日本では公正取引委員会が既に課徴金を課してます。なので中国も遅ればせながらこれらの日系企業を調べ始めたというのが実態でしょう。

 まだ調査結果は出ていませんがこういう国際カルテル行為に対する処罰は最近厳しくなっている上、日本を含めた他国でも調査、処分がされていることを感がると中国でも処分されることは予想に難くありません。ただそれだけであればこうして記事にするまでもないのですが、やや過剰反応かもしれませんが、このYahoo記事のニュースコメント欄を見ていてイライラしてきたので記録がてら書き残すことにしました。

 わかる人にはわかるでしょうがコメント欄には、「また中国が日本に嫌がらせしてきた」、「他人には厳しい」、「もう早く中国から撤退しろ」などとヘイトなコメントでいっぱいです。少なくとも事実関係、背景関係をみるにつけ私はこうしたコメントは不適当だと思うのですが世間はさにあらず、こうしたヘイトなコメントに「そう思う」が多くつけられていることは事実で、なんでほかの国や地域が調査している案件を中国が調査したら中国を叩こうとするのか、ドメスティックすぎやしないかと呆れると同時に正直怒りも覚えます。

 こうしたことは何も今回に限らず、去年も業界にいる人間なら誰もが知っていたと言えるくらい堂々とカルテルしていたハーネス、ベアリング業界に対して中国政府が課徴金を課した際も、日本側としては中国が日系企業に対し不当な嫌がらせをしてきたという声が盛んに聞かれ、私もわざわざ記事にしております。
 しかしこうした価値観は非常にドメスティックなものとしか言いようがありません。確かに中国は外資に対して結構いやがらせとかやってくることが多いのは事実ですが、だからと言ってなんでもかんでもいちゃもんをつけるのは以ての外でしょう。ましてや、日系企業だからと言ってこう言ったカルテル行為への捜査を批判するなんて過剰な身内贔屓もいい所です。

 今日も中国の株価が下がってまたあちこちから「中国は崩壊する」と決まりきったフレーズをやたら言われて凄いイライラしましたが、物事はもっとクールに、かつシビアに見るべきでしょう。中国が嫌いなら嫌いでそれで構いやしませんが、だからと言って身内の犯罪に目をつむるということはよくない方向だと、口やかましくこうして記事に書き残す次第です。

2015年7月27日月曜日

私のパーソナライズについて

 昨日リンクを結んでいるすいかさんのブログを何気なく見たところ、「キャッキャッ、ウフフ♪」という表現が使われているのを見つけ、「この表現、マジで使っている人初めて見たよ(;´Д`)」という独り言が口を突いて出てきました。まぁ嫌いじゃない表現ですけどね。
 でもって今日更新された記事も先ほど読んだところ、なにやら「牡牛座A型」の人とやけに相性がいいということが書かれてあってこれも読んだところ、「牡牛座A型って俺じゃん(;´Д`)」という独り言が口を突いて出てきました。すいかさんは蟹座B型だそうですが、B型かどうかは知らないが家出した際にサッカーボールだけ持って出て行き寒い夜中ずっとリフティングし続けた中学・高校時代の仲良かった友人は確かに蟹座だっただけに、案外こういうのは当たるものかとしばし考えさせられました。にしても、星座と血液型を組み合わせた相性占いは案外面白いかも。

 そうした相性はさておき以前に私は「スピリチュアル体験録」という記事で、その筋では有名な「青山のAさん」こと荒川静氏に私のことを見てもらいました。詳細は元記事を見てもらいたいのですが荒川氏が見立てた私の性格分析は知ってる人が見たら、「全部当たってるじゃん」というくらいに正確で、実際に見立てられた私自身も唸らせられるほどの分析でした。
 荒川氏は相手の魂、またはオーラの「色」を見て、その色の組み合わせや配分などから相手の性格を分析し、どういう特徴があるのかを見立てるのですが、私の場合はオレンジの配分が極端に多く、次いでイエローとラベンダーが混ざったオーラをしていたそうです。各色の特徴も元記事に書いていますが、最も配分の大きかったオレンジは「ハイリスクハイリターンを好む変わり者」が持つ色で、日本人の中には持っている人間はあまりおらず見立てた荒川氏自身も最初、「え、ちょっと待って。もう一回見させて」と、わざわざ二度見したくらい珍しい色だそうです。

 では一般の日本人のオーラはどんな色をしていることが多いのか。私は荒川氏のセッションを冷凍たこ焼き好きの友人に薦められて訪れましたが、この友人は私以外の人間も事ある毎にセッションを薦めて、その結果を聞き取ってはどういった傾向があるのかを調べておりました。
 友人によると、これは直接荒川氏から友人が聞き取ったそうなのですが、日本人は「ブルー」系統の色を持つことが一番多いそうです。正確にはスカイブルーかなんかだったと思いますが、これは「協調性」を示す色とのことで、如何にも和を重んじる日本人らしい色だと言えるでしょう。実際に友人のオーラの中にもブルーが含まれていたそうで、全体的には独立心の強いオーラをしているもののブルーが含まれているのでその友人は人間関係では問題がないと判定されたそうです。

 では友人が荒川氏の元へ送り込んだほかの人たちはどうだったのか。結果から述べると、みんなブルーを必ず持っていた、そうつまり、ブルーが全く入っていなかったのは私だけだったそうです
 これを聞いた私は、「何だよそれ、それじゃまるで俺が駄目な人間みたいじゃんっ(;Д;)」と友人に強く抗議しましたが、「少なくとも、珍しい日本人であることには間違いない」という妙なフォローを入れられました。なおオレンジ色が含まれている人はほかにもいたそうですがその割合はどれも小さく、オレンジがメインカラーなオーラしたのも私ただ一人だけだったそうです。

 自分は子供の頃から特別な存在でありたい、大衆に埋もれたくはないと常々思って生きてきましたが、いざ実際にそういうオンリーワンかつロンリーワンな人生を歩むこととなり、スピリチュアリストにも太鼓判押されてしまうと逆に悩んでしまって、「果たして、これで本当によかったのだろうか?」という疑問がもたげてしまいます。今更引き返しようがないけどさ……。

2015年7月26日日曜日

日本と中国で異なる資産運用

 預金がある程度溜まった所で誰もが手を出すのは資産運用ですが、その運用の方法について今日は日本と中国の違いを簡単に説明します。
 まず資産運用の仕方は大別すると4種類に分類され、日本で人気だと思われる順番で列記すると下記の通りとなります。

<日本で人気な資産運用順位>
1位、積み立て型保険
2位、銀行の定期預金(金融商品)
3位、株式投資
4位、住宅運用

 私の視点ですが、日本で最も運用される方が多いのはやはり積み立て型保険ではないかと思います。代表格は生命保険で、一定の収入がある成人であれば多くの人間が加入しており、これに付随する形で損害保険や重大疾病保険の加入率も低くはないでしょう。次いで2位の定期預金もそこそこやっている人は多いですがデフレ傾向が続いてきたため保険と比べるとやや頼りなく、3位の株式投資は以前に比べれば個人トレーダーは増えつつあるものまだまだ一般的であるかというとそこまでには至っていないというのが実情でしょう。私自身は株取引をしておりますが、やはりこの事実を告げると周りから珍しがられるし。
 4位の住宅運用に至っては、まず持ち家率もそれほど高くはない上に、住宅を購入すると言っても大抵は自分が住むために買うもので資産運用として使うことはほとんどないように思えます。ましてや日本市場では住宅価格が経年と共に急激に下落し、新築の場合だと購入した直後に評価額が半値となるため転売して利ザヤを稼ぐことは並大抵じゃありません。そういうことから資産運用としてはこれが一番マイナーではないかと思われます。

 こうした日本の状況に対し中国ではどうか。もう一気に書きたいので私の視点で見る人気な資産運用の順番を下記に列記します。

<中国で人気な資産運用順位>
1位、住宅運用
2位、株式投資
3位、銀行の定期預金
4位、積み立て型保険

 2位と3位はともかく、1位と4位は見事なまで日本と逆転しております。こうした逆転が起こる背景としては、日中で真逆と言っていいほど異なる住宅市場の様相が原因です。

 中国はよく住宅バブルだと言われますが、実際にその指摘は正しいと思われます。住宅の値段はこのところ5年ごとに2倍くらいまで高騰しているように思え、早く住宅を買って、寝かして、売り抜けることが億万長者への最大の近道だと考えられ、事実その通りとなっています。現時点でも住宅価格は政府の様々な抑制策を跳ね除けつつ高騰を続けており、もし住宅を購入できるだけの資金があるのであれば誰もが住宅を資産運用に用いていることでしょう。
 2位の株式投資に関しては中国では成人の90%が手を出していると言われ、そのうち8割方が損をしながらも取引を続けていると以前に読んだ記事で書かれてありました。何故中国人がそれほどまでに株に手を出すのかというと単純にこれまでの好景気で割と儲けやすかった(以前は)のと、即日で値段が変わってキャッシュに買えられるという形態がせっかちな中国人の気質に合ったんだと思います。

 では3位と4位について。3位の定期預金に関しては街を歩いていると銀行の支店などが店頭で6ヶ月定期の広告をボンと出していることが多いですが、周りに話を聞いてみるとあまり人気は内容です。何故人気がないのかというと多分中国人としては6ヶ月も待っていられるほど気がなくないのと、利幅が株式投資の利益と比べると小さく見え、あとインフレ傾向が続いているためそれほど得したと感じられないためではないかと勝手に分析しています。

 そして4位ですが、これがある意味今日の記事の肝です。結論から言うと中国人は保険というものを全く信用しておりません。気持ちはよくわかるが。
 一応中国にも生命保険や疾病保険などはありますが、生命保険に関してはそんなに長期でお金を預けて運用するというのが性に合わないのと、果たして満期時に本当にお金が返ってくるのか疑問視しているようにも感じられます。ましてや死亡時に支払いがあると言われても中国人としては「死に金よりも生き金」という感覚が強く、遺族にお金を残すくらいなら自分が根こそぎ使った方がいいと間違いなく考えるでしょう。ある意味健全な精神なようにも見えますが。

 そして疾病保険に関しても、日本でも以前あったように中国でもいざ病気になった所で特約が不払いとなるケースがあるらしく、ちゃんともらえるのかという点で全く信用がありません。中国人の同僚に聞いたら親族がまさにこれだったらしく、一応掛け金は返ってきたそうですが疾病時に支払うと約束された特約のお金は支払われず、それだったら他のに投資しておけばよかったなどと話していました。

 このように考えると中国の保険市場は、一応大手保険会社とかはきちんと存在していますが、今後発展していくかという点では信用を勝ち得るかどうかというところにかかってくるでしょう。また逆を言えば、日本人は保険会社に対する信用が明らかに強いように思え、米国の保険会社がTPPによって日本市場への進出を狙うというのもわからなくはありません。

  おまけ
 新しいロジクール製のキーボードとマウスを一緒に購入してきました。キーボードは以前のと比べるとクリック感がやや軟らかいですがこれはこれでありです。マウスは結局元々使っていた「M185」というマウスとなり、結局これ使うのが一番でした。

2015年7月25日土曜日

ロジクールのマウス

 投げたり握りつぶそうとしたりと、普段の扱いが激し過ぎるせいかこのところマウスのホイールクリックの調子が悪いので今日新しいマウスを買ってきました。私は普段からタイピング量が異常であるのでノートパソコンにも外付けキーボードを付けて使用しているのですが、現在はロジクール製の「K270」という無線キーボードを使っています。これだと同じロジクールのマウスなら一つのUSBレシーバーでマウス、キーボードが同時に使えるので、今回新しく買おうとしていたのも必然的にロジクール製のマウスに絞られていました。

 欲を言えば外付けキーボードも右後ろについているヒンジを潰しているのでいいのがあればまたキーボードとマウスの無線セットを一緒に買おうと思いましたが、訪れたパーツショップでは良さそうなキーボードが売っておらず、仕方なしに「M215」というロジクールのマウスのみを70元(約1400円)買ってきました。これまで使っていたマウスは「M185」という騎手だったのですが、マウスは普段からずっと使うし、このところお金使う機会もほとんどないので敢えてちょっと高いのを選んでみました。結果的には失敗だったんだけど……。

 自宅に帰宅後、早速取り付けて感触を試してみましたが、はっきり言えばとても使えるマウスではありませんでした。具体的にどこが悪かったのかというとホイールが悪く、感度があまりにも良すぎるせいかほんの少し指が触れただけで画面がスクロールしてしまい、見ていて激しく気分が悪くなりました。
 普通のマウスのホイールならホイールを一つ動かすたびに3スクロールなり5スクロールなり上下させますが、何故だかこのM215は一つ、というか1段階上下させるまでもなくほんの少しホイールが動くたびに1スクロールでも上下させてしまい、意図せず指がホイールと当たる度に画面が上下にグラグラ揺れて、また普通にスクロールさせている最中もずっとグラグラと画面が揺れ続けて正直目に痛いです。

 幸いというか今日はそれほどストレスたまってなかったこともあってマウスを投げ飛ばすこともなく、「また買換えだね」とすぐに気分を切り替えることが出来ましたが、ロジクールの企業姿勢というかこんな製品を普通に販売することにちょっと疑問符を覚えました。元々、私はロジクールのマウスはデザイン性が皆無でダサく、言われているほどマウスの挙動も正確ではないと思うので嫌いでしたが、キーボードとセットでよく販売していること、またUnifingという機能でマウスかキーボードのどっちかが壊れてもレシーバーに追加できるので使ってました。けどこのM215のホイールの挙動に関しては明らかにおかしなレベルだし、こんなマウスをそこそこの値段で売ろうってのは果たしていかがなものかなとマルクス主義的に疑問です。別にマルクス主義者ではありませんが。

 そういうのもあってか今日もマウスとキーボードがセットの製品でいいのがあればそっちを買う予定でもあったのですが、キーボードの方がどれもよくなくてマウスだけ買ってきたらこのざまです。キーボードはなるべく大きくて、あと手元にワンクリックで音量調節やスリープが出来るボタンがあるのが希望ですが、そんな気の利いた製品は案外中国市場には転がってませんでした。

 最後にほんとどうでもいいですが買い物を終えて自宅に帰宅後、何故だかなんだか眠いよパトラッシュとなって午後二時から五時までそのまま寝入ってしまいました。このところ体調は良く、食欲もやけに高まって充実している最中でしたが疲れがたまっていたのか、はたまた体のモードが切り替わる前兆なのか、やけにぐっすり眠りつづけたのでまた明日から気合入れて副業に力入れようと思います。

  おまけ
 今年の旧正月にヨーロッパ旅行に出かけてベルギーを訪れた同僚と昨日話しをした際、「日本人はベルギーに行くと真っ先に少年と犬が死んだと言われる都市に赴き、パトラッシュと言いながら泣き始める。多分この寓話はベルギー人よりも日本人のが詳しい」と余計なことを教えておりました。