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2017年9月29日金曜日

安倍政権対小池新党について

 最近「ギレンの野望 アクシズの脅威」というゲームでアクシズをEASYモードでプレイしていますが、ティターンズを追い詰めながらも最終拠点のグリプス2に大軍で立て籠られて攻めあぐね、非常にストレス溜めて昨日は記事書けませんでした。速攻はあきらめて、ゆっくり開発をしながら戦力を整えようかという気になってきました。
 そんな状態でありながら頑張って今日書く記事は、すっかり結果が読めなくなった次回選挙こと安倍政権対小池新党に対する見解です。

 背景についての説明は複雑なのもあるため省略しますが、民進党の前原誠司代表が事実上、自党の候補者を小池新党こと希望の党に明け渡すという行為に出たことは正直驚きでした。同時に、代表選で野党共闘に疑問を呈した上、既に小池新党への合流のため出奔した離党者に対して批判しておきながらこんなことやるなんてと、前原代表についてはやや見下げた感情を覚えますが、今回の決断のインパクトについては認めざるを得ません。
 この点について材料が足りないので判断が難しいのですが、一番注目すべき箇所は誰がこの絵を描いたかです。前原代表からすれば自党をみすみす売り渡す背信行為で、また小池百合子都知事にとっても取り込みに当たって大きな賭けで、難しい決断のように思えます。状況から考えると、前原代表は当初離党した議員らを強く批判していたことを考えるとその時点ではまだ構想はなかったと思え、本当につい一週間くらい前に決断したのではないかと思う節があります。逆を言えば、小池都知事もそのくらいの短期間でボールを受けることを決めたともいえます。
 何人か候補はいますが、確証がないので絵を描いた人間は現時点では予想を口にすることはできません。ただ、なんとなくといった流れで決まったとは思えず、裏で絵を描いた人間は確実にいるでしょう。

 この点はひとまず置いといて選挙情勢についてですが、断言できる点としては現状においては小池新党が自民党に対して優勢であると言っていいでしょう。理由はいくつかあり、一番大きいものとしてはそもそも自民党は今回の選挙に対してほとんど準備をしていなかったからです。
 安倍首相が何故解散総選挙を決断したのかというと、地滑り的にほぼ確実に勝利が見込めたからです。決断当時はまだ小池新党も発足するか否かはっきりせず、民進党の方では方針が定まらずグダグダだったこともあり、今選挙すれば以前ほど政権支持に勢いはないものの有権者の消極的選択から勝利が確実に見込めたからです(断言します)。だからこそ解散決定時も解散理由については曖昧というかほぼ全く語らず、選挙後の政策こと公約についても現時点においてもほとんど発表されません、っていうか元々ないのですから当たり前です。

 さすがに身内からも突然の解散を批判されてあまり考えずに適当に、「リーマンショックみたいなのが来たら消費税増税を再延期する」、「憲法に自衛隊明記」という公約を掲げましたが、後者はともかく前者について私は聞いてて呆れ、恐らく有権者の多くもその曖昧な態度には疑問を感じたのではないかと思います。
 既に安倍首相は2016年に当初のスケジュールを延期していますが、この時の言い訳に使ったのも「リーマンショック級の不況懸念要素が……」という言葉でした。伊勢志摩サミットで突然この言葉が出てきた時点で延期はほぼ確定だったのでしょうが、結局リーマンショック級のなんたらはその後何も起こらず、むしろ世界経済は欧州危機も大人しくなっていたので割と追い風でありました。っていうかあの時点でリーマンショック引っ張り出す時点で正常じゃありません。

 それをまた今回口に出したわけで、まるでリーマンショックが再来してほしいみたいなこの言い方には私は疑問を感じます。これならまだ「増税して税収が減っては意味がない」などと、増税による税収落ち込みを懸念する方が理屈としては通るし私もまだ納得しますが、馬鹿の一つ覚えみたいにリーマンショックを繰り返すなんて言い方悪いですが周りにまともなブレーンいないのかと言いたいです。まぁこんなこと言うくらいだから再延期はもうほぼ確定でしょう。

 こんな具合で目玉政策について安倍政権は何も用意していません。もっともこれは体制の整わない小池新党も同様ですが、既に安倍政権には学園スキャンダルの件で疑問視する見方が多いだけに、「国民の信頼に応えたい」と小池新党は言うだけでそこそこの議席が取れる気がします。あと安倍政権は「あくまで政策で勝負」などと口走っていますが、上記の通り全く中身のない内容しか口にできないと思われ、それに対して口先だけでも真逆の内容を小池新党は言えばいいという、後攻有利な状況にあるのではというが私の見方です。

 懸念要素としてこれは小池新党、自民党双方に言えますが、候補者の失言がある意味今回の選挙を左右するのではないかとも見ています。自民党の方はまた稲田元防衛大臣がしゃしゃり出てやらかしそうなのに加え、「魔の二回生」なんかマスコミからマークされているのもあるので過去の発言でも致命的なダメージなる可能性があります。
 一方、小池新党も候補者は寄せ集めもいいところで、旧民進党の候補者もどれだけまともか未知数です。個人的に注目しているのは元みんなの党代表の渡辺喜美参議院議員で、今回の選挙で小池新党に入って衆議院に鞍替えするとの報道が出ていますが、とにもかくにも脇が甘いし、リクルート事件や熊手カッターの件と言い誉められた人格していないのでやらかしそうなにおいがプンプンします。

 もっともこの懸念について小池都知事は、民進党からの帰参者について「リベラルは排除する」と明言し、帰参者を誰でも受け入れるつもりはないという姿勢を既に見せています。どれだけ絞り込むのかはわかりませんが、あらかじめこうした政治信条での方針を示した点は純粋にプラスだと思え、爆弾候補を遠ざけることに成功するのであればやや期待が持てます。私個人としても、辻本清美氏辺りは排除していただけると心置きなく応援できますし。

 それにしても都知事選に出た当初はまさかここまで小池都知事が勢力を拡大するとはだれも思わなかったことでしょう。その上でいえば、味方に引き込むこともできたのにわざわざ敵に回した石原伸晃氏は、ガンダムでいうなら最大戦犯ともいえるジーンみたいにもしかしたらなるかもしれません。

2017年9月27日水曜日

恐れ入ったファミマの応答

なんかの映画のワンシーン

宅配便の受け取りは職場で! 草の根運動広がる
 EC関連企業、「社会的責任」から再配達対策を推進(JBpress)

 また手前味噌な感じしますが自分の記事が今日配信されました。内容は今年3月にも書いた職場受け取りの話で、実際にこれを行っている企業各社へ取材した内容となっています。

 ただ、結論から言うとなんかアクセスはあまりよくないようです。自分の記事はいつも出したらランキング上位に来ますが今回は割と低い順位にあり、ヤフコメの伸びを見てもあまり反響が出ていないなという印象を覚えます。
 実際自分でも、今回の記事は取材量が桁違いに多かっただけに書き終わった時はすごい達成感があったものの、しばらく経ってみると再配達問題の熱は大分冷めてるし、内容も二番煎じとみられる可能性が高いと思えてきて、あまり伸びないかもという不安がもたげてきてしまい、結果的にそれが的中する形となってしまいました。

 改めて敗因というか改善点を探るとすれば、Web記事でアクセス数を決めるのはやはり何といっても見出しで、これまでの私の記事ではほぼ必ず「中国」という言葉が入っていたのが大きかったのかもと思えてきました。実際、大したこと書いたつもりない記事でも中国ネタならアクセスはよく、なんていうか複雑ですがやはり中国に対する意識が日本人は強いんだなという気がします。なので、これからはもっとも中国を前面に出した見出しにしようと北極星に誓いました。

 ここで話題は変わりますが、今回の記事はアクセス数こそ奮わなかったものの内容に関しては悪くない出来だと思え、文字数も規定をオーバーさせるなどぎっちぎちに詰め込んであるので是非読んでいただきたいレベルには仕上がっています。実際に職場受け取りをしている会社の話はなるほどと思え、特にダンボールの処理に関してはリサイクルにもつながるだけにこの点だけでももっと掘り下げて記事にしてもよかったくらいです。
 また前述の通り取材量は半端なく、多分一記事としては過去最高の取材量だと思います。中でも環境省、クロネコヤマト、ユニー・ファミリーマートホールディングスの三団体に電話取材を敢行し、国際電話代がやや高くついたのはハートが痛みました。

 その電話取材ですが、クロネコについては二人斬り倒しています。もちろん比喩表現ですが最初に出た広報担当二人はあまりいい水準ではなく、一人目に至っては何も答えられず「確認します」と一旦保留にした後、恐らくミスで電話をぶち切ってきました。再度かけなおして出てきた二人目も、「確認します」と一旦電話を置きましたが、保留ボタンを押しておらず、受話器の後ろから「あとで確認しますつっとけ」という上司らしい言葉が聞こえてくる始末でした。
 ただ、三人目に出てきた人は広報としてかなりまともで優秀な人で、こちらの取材意図を把握した上で適切な回答をいただけました。それだけに最初の二人は、特に今何かと叩かれている時期なだけに、「最初の二人に関してはもっと修業が必要です」とはっきりと三人目の広報担当に私も言いました。私なんてかなり優しい方なのにあんな取材対応したらほかのメディアの記者なら、「てめぇ今からそっちの事務所行くから待っとけよ」と言われると思います、マジで。

 一方、そんなクロネコとは対照的と言っては何ですが、ユニ・ファミリーマート(ファミマ)の広報担当は際立って優秀でした。こちらが取材意図を説明するとすぐに把握した上で、ある程度準備されていたとは思いますが満点に近い回答をくれた上、細かい質問にも丁寧に答えてもらえました。
 前にも書きましたが割と企業広報を見ればその会社がどういう会社かは透けて見えるだけに、ファミマは実はすごい会社なんじゃないかと密かに思いました。実際に上の記事を読んでもらえばわかりますが、現在すでに実施している職場受け取りも一社員の提案を受けて全社で導入したと言い、口では言いながらほとんどの企業で実行されないボトムアップでの改革を果たしているという一点をとっても社内の風通しのよさを感じさせられます。

 この点について先日知人に話したところ、ファミマではもともと各エリアのマネージャーが定期的に各コンビニ店舗を回って、アルバイトに至るまで現場の従業員一人一人から改善意見を聞いているそうです。コンビニ業界の王者と言えば間違いなくセブンイレブンですが、鈴木敏文氏が去った後なだけに、地味にファミマも今後は侮れないんじゃないかとややほめ過ぎな感じもしますがこれらのエピソードからはそう感じさせられるほど今回は恐れ入りました。

 ただ残念ながら、今回こちらのファミマの広報担当さんにはかなり込み入った内容もいろいろ聞いているにもかかわらず、文字数の関係からその大半を記事に反映させることができませんでした。熱心に回答してくれていただけにこの点に関しては大変申し訳なく、この場を借りて深く謝罪申し上げたいと思います。
 同時に、今回の記事では職場受け取り運動を主催しているカルテットコミュニケーションズさんをはじめ多くの企業で取材に協力していただき、改めてこの場で感謝申し上げます。記事にも書いていますがどの会社も社会的責任を強く意識する会社が多く、世の中捨てたもんじゃないと取材しながら感じました。

  おまけ
 今回の取材では職場受け取りをやっていると発表していたボーダレスジャパンにもコンタクトを試みましたが、ここはファッキンな東海テレビ同様に何故か返信もくれませんでした( ;∀;)

2017年9月26日火曜日

今現在起こっている中国のネット通信規制

 また愚痴からですが頭が妙に痛くだるいです。霊に憑りつかれたか?

 それで早速ですが、いま中国では全土で激しくネット通信規制が起こっています。一体どうしてかというと理由は非常に簡単で、来月に5年に1回の中国共産党大会という中国政界において最大のイベントが起こるためで、この党大会を前に世論を管理しようという中国政府の計らいによってこのネット規制は起こされています。
 では具体的にどういう規制が起こっているのかというと、あまり中国本土のネット界隈ではどうなってるのかは知りませんが、聞くところによるとネット規制をかいくぐるVPNサービスが使えなくなるところが増えているそうです。VPNはプロキシサーバーサービスを運営する会社ごとに契約してサービスも会社ごとにまちまちですが、どうもあちこちの会社で規制が入ったらしく使えなくなったという声が多いです。

 こうした中国国内だけでなく、海外のネットアクセスも制限されています。特に日本人に影響がでかいのはYahoo Japanの検索が使えないということです。
 Yahooのポータルサイトとニュース閲覧、そしてYahooメール自体は問題なく使えるのですが、Yahoo検索を使おうとするとこれが全く反応せず、サーバーエラーが表示されています。ちょっと時間置いたり、首長くして待ってたりすることで検索できないこともないですが、ちょうど先週あたりからこうなっているものの、先々週と比べたら利便性は天と地ほど変わってきます。

 なお「YahooがダメならGoogleがあるじゃない」と思われるかもしれませんが、中国ではGoogleサービスはかねてから禁止されており一切使えません。なので中国語の検索なら百度があるけど、日本のサイトとか調べる際には難儀するわけです。

 このネット規制については先週ごろから周りの同僚がYahoo使えないと騒ぎだし、また知人間でもNTTのポータルサイトgooを使えなどという伝言が回ってきたりしましたが、なんかgooも昨日あたりから鈍くなっています。
 周りが騒ぐので私も思うところがあり試しに「イビルガス」という単語で検索をかけてみましたが、全くダメでした、というか「何も検索引っかかりません」と表示されます。Googleでも全く同じで、そもそも何故こんな「イビルガス」という単語が出て来たのかちょっと自分の中でミステリーです。

 このほか私が確認した限りでは、これは単に私の自宅のネット環境の影響かもしれませんが、Amazonの電子書籍サービスのKindleも影響が出ています。具体的にはタブレットでのダウンロードが全く聞かず、活字だけの数メガのファイルならまだしも、マンガとなるとほぼ絶望的です。救いなのはPC上ではしょっちゅうエラーが発生するものの粘ればまだダウンロードすることができ、これによって「ヒナまつり」の13巻も無事読むことができました。
 ただタブレットで読めないのは地味に痛く、最近小銭が入るものだからしょっちゅうあれこれ買っていたもののこの一、二週間は購入数がめっきり減りました。財布的にはプラスですが。

 なお、これらのネット規制は共産党大会が終わればまた元に戻ることはほぼ確実です。Yahoo検索に関しては企業業務にも影響が出ているレベルなのでもしかしたら党大会前にも復帰するかもしれません。
 ちなみに5年前の2012年は、いつごろかは忘れましたがある週の土日限定でYahooをはじめアドレス末尾が「co.jp」のサイトへのアクセスが完全に遮断されました。地味にYahooメールが使えなかったのは当時痛く、今回に関してはこの点はクリアされているので私のストレス指数は前ほどではありません。

2017年9月25日月曜日

小池新党への離党者続出について

 また本題とは関係ありませんが昨日の千葉ロッテの井口選手と大相撲の日馬富士関には大いに感動させられました( ;∀;)

 それで話は本題ですが、今日は民進党の松原仁議員というそこそこの重鎮が小池新党に走りました。新党の名前は「希望の党」にするとのことですが、まぁ「国民ファーストの会」よりはずっといいでしょう。ついでに「都民ファーストの会」の会派名も略称が言いづらいから変えたらいいのに。
 政党名はともかくとして、このところ小池新党への離脱者が各党で相次いでいます。個人的に驚いたのは中山恭子氏が今回合流したことと、自民党からも福田峰之議員が離党してまで合流したことで、自民党内からはもしかしたら「魔の二回生」をはじめ一度議員になったにもかかわらずその後推薦がもらえなくなった議員経験者とか資質はどうあれ寄ってくるかもしれません。

 言い方は悪いですが、今の自民党には安倍首相には面従腹背の議員は多いと思われます。はっきり言って人を見る目が全くない安倍首相なだけにこれまでの役員、大臣人事では身内贔屓がなかなかひどく、稲田元防衛大臣をはじめ資質や経歴を抜きにして個人の趣味で人事をやっており、そろそろ役員になりたがっている議員からしたら不満があるのではとみていて感じます。もちろん、だからと言ってすぐ自民党を離れることはないでしょうが、何かの拍子に小池側につく可能性は今後もありうるでしょう。

 一方民進党はもはや完全に泥船で、早く脱出したもんがちな様相を呈しています。見ていて思うこととしては代表の前原議員について、もうとっくのとうに「終わった男」であるということに気が付いていないというか、本来しゃしゃり出てくる場でもないのに出てきて離党議員についても除籍扱いにするなど、明らかに自分に原因があるにもかかわらず責任を転嫁する姿勢はどうかなと覚えます。早いとこ代表なんて降りちゃえばいいのに。

 好き勝手に無責任なことを書くとしたら、もし小池新党がはっきりと安倍政権と対立姿勢を取るというのならば、一番武器にするべき材料はやはり年金問題だと思います。この前も加算分の年金を大量に支給していないことがばれ、従来は時効分の加算についてはもう取り合わないと政府は言ってましたが今回の一件で時効分についても今後は対応する方針を取らざるを得なくなりました。
 にもかかわらず年金ホットラインはわずか10台の電話しかなくてあっさりと回線パンクしたそうで、この辺を激しくつけば国民の支持は否応なく上がると思います。また今日先ほど、都庁で小池都知事は小泉元首相とも会っていたそうですが、今後は原発廃止を訴えるつもりなのかな?

 最後に今の状況を見ていてもう一つ思うこととして、改めて安倍首相の最大の支持勢力は民主党(民進党)をはじめとする野党だったんだなという気がします。はっきり言えば小池新党もまだまだ大した勢力でもなければ玉石混交のような得体のわからない代物に過ぎないものの、それでもわざわざ安倍首相の解散時期を急がせるほどの力は持ったのは事実です。それにしても内閣改造しておきながら何もせず解散しようとするのはちょっとどうかと私にも思い、逆を言えば8月の内閣改造まで解散は全く視野に入っていなかったわけだから、安倍首相も多分隙をこれから徐々に作ってくることでしょう。
 っていうか日銀をそろそろ誰かどうにかしてほしい。

2017年9月24日日曜日

大阪カジノ構想について~後編 性風俗関連

 昨日に引き続き大阪カジノ構想についてです。
 さて今回きわどいタイトルですが、真面目にカジノを誘致するなら一緒に性風俗産業を盛り上げないと全く意味がありません。性風俗のないカジノなんてなまはげのいない秋田県みたいなもので、あるとないとではその価値は大きく変わります。
 例えばマカオを例に出すと、自分はその方面には詳しくないのですが相当な水準だと聞き、実際聞いた話だと香港から毎週末マカオへ向かうフェリーがあるのですが、その中にはフェリー丸ごと風俗店というようなものもあるそうです。まぁ力説する必要なく、カジノと性風俗はセットだというのはみんな分かっているとは思うのですが。

 ところがこの大阪カジノ構想では不気味なくらいにこの方面の議論が見当たりません。さすがに差し障りがある内容なだけに表立って議論していないだけで水面下ではいろいろコラボレーションが進んでいるのかもしれず、仮にそうであれば私も安心していられます。しかし、仮にマジで現況のようにこの性風俗方面の対応なり企画なりが全く進められないまま実際にカジノ作ってしまったら、真面目にシャレにならん事態になる気がします。

 この大阪カジノと性風俗の話について先日、大阪出身の同僚とも議論になりました。やはりその同僚も現況のまま突き進むことに不安を感じているようで、何かしら対策なり議論を今のうちにやっておくべきだとえらいノリノリで話に乗ってきました。
 その同僚曰く、例えば昨日書いたようにノービザ入国を夢洲限定にするのであれば、性風俗店の集まる界隈への直通バスを出す必要があるとの見解で、具体的には飛田新地まで乗り入れする必要があるとのことでした。ただそのまま「飛田新地行き」だと露骨過ぎるので、あくまでバスの目的地は「通天閣行き」としておき、妙な回り道をさせた上でさりげなく途中停車場に飛田新地を入れるべきだという提案をしてきました。なお件の停車場は表向きは「市立病院前」にして、何故か病院裏の路地前に客を置いていくのがいいと力説してましたが、自分もこのこの辺りの地理は聞いてて全くわかりませんでした。とりあえず天王寺付近の市立病院近くの裏路地がポイントのようですが……。

 ところでこの飛田新地ですが、自分も今回いろいろ調べていて初めて知った事実として、界隈の店々は実態としては性風俗サービスをやっているにもかかわらず表向きは「料亭」としてやっており、さらにその料亭組合の顧問弁護士をなんとあの橋下徹元大阪市長がやっていたとのことです。以下、その個所のWikpediaの引用です。

『かつて飛田料理組合の顧問弁護士を務めていた大阪市長の橋下徹は、2013年5月27日に日本外国特派員協会において、取材した記者が「名称は『料理組合』かも知れないが、飛田は、お店の2階に上がってお金を払えば買春できることは、大阪のちょっとませた中学生なら誰でも知っている。中学生が聞いて、『橋下さん、うそついてはるわ!』と思うような詭弁を弄してひとりの政治家として恥ずかしくないのか」と問いただしたのに対し、「日本において違法なことがあれば、捜査機関が適正に処罰する。料理組合自体は違法でもない」、「違法なことであれば、捜査機関が行って逮捕されます。以上です」などと述べ、売春の実態の有無には直接的に触れず、料理組合それ自体には違法性がないという点のみ説明している。』

 裏取取材をしていないので真偽はわかりかねますが、まぁ橋下元市長ならやってるのかもなぁというのが私の本音です。その上で、こうした表と裏を使い分けた交渉なりプロジェクトにおいては橋下元市長が確かに向いているように思え、この際だから大阪カジノ構想のプロジェクトリーダーもこの人やってくれないかなと本気で思いました。
 橋下元市長だったらこうした性風俗方面の対応もあくまで内々に且つ円滑に進めてくれそうですし、ましてや飛田新地に詳しいのであれば(絶対そうだろうけど)うってつけでしょう。一応最後は真面目な話で締めておくと、カジノ構想に関してはいくらか汚い裏交渉も求められてくると思え、正論だけしか訴えられない人間がプロジェクトを率いるべきではありません。それだけに人選の方は真面目にしっかりと、寝技のできるような交渉強者に就いてもらいたいものです。

2017年9月23日土曜日

大阪カジノ構想について~前編 雑多性関連

 前略、大阪の政財界関係者は誘致が既に決まったものとして動いている大阪カジノ構想ですが、私自身は仮に実現したとしても何百億もの負債を抱えて失敗するとみています。理由はいたってごく単純で他のメディアでもよく指摘されていますが、近くにマカオという世界最大のカジノ市場があるにもかかわらずわざわざ規制の多そうな日本くんだり来るなんてことはまずありません。ならばと言ってマカオに負けないような独自性を持たせるかと言ったらそういうことには何も議論されず、どうして失敗するリスクについて誰も危惧しないのかが見ていて不安です。
 なお国内客については競馬、パチンコという合法的(?)な賭け事がすでに存在することを考えると、それほどカジノに傾倒する層はいないのではないかとも思えます。大阪まで行くよりWINSで馬券買えばいいわけだし。

 とはいえ、失敗するにしても何かもが大失敗であるより頑張ったけどあと一味足りなかったという失敗の方が負債も少なくいいに決まっています。そういうわけで失敗するであろうことを予想した上で、それでもやらないより議論しないよりかはやった方がいいという内容について少し書こうと思います。とりあえず今日は見出しに「雑多性」を掲げましたが、要するに「どれくらい入れるのか」です。

 もしかしたら私が見ていないだけで議論されているのかもしれませんが、仮にカジノ構想を実現させるのであれば入国審査や規制について大幅な緩和が必要になると私は見込んでいます。知ってる人には早いですがマカオなんかはやっぱりその辺が緩くてどこからでも誰でも入りやすいアクセスの便がカジノ客を集めており、大阪カジノもこれに負けないように入国障壁を下げないといけません。
 こういうとすぐ脊椎反射的に「外国人がたくさん入ってきたら犯罪が……」と言われるので言う必要はないと思いますが反論を書いておく、何も全国規模でやる必要はありません。大阪の誘致運動関係者はカジノを大阪湾にある人工島、夢洲に持ってこようとしていますが、この夢洲周辺のカジノエリア限定にすればいいだけです。例えば関空からの入国の場合でも、カジノ訪問目的の客だけはノービザ(本音を言えばノーパスポートでも)で専用ゲートの入国審査を通して、そのまま関空から指定リムジンバスで夢洲まで移動させる、というか夢洲への移動手段をバスやフェリーなどに限定させることでカジノエリアの未成年立ち入り禁止にもつながります。

 ただ、これだと大阪の観光収入は夢洲に限定されることになり実入りはもちろん減ります。まぁそれ言ったら私は夢洲なんかにカジノ持ってくるのは最初はから反対で、どうせやるんだったら天王寺辺りに持ってこいやと考えていますが。
 観光収入を拡大させる目的ならもう一つの案、夢洲以外も移動可能とするより他ありません。やり方としてはエリアと時間を区切る方法があり、例えば大阪府内であれば48時間に限って移動可能とするようなのなんかありだと思います。ちなみにこうした時間を限ったノービザアクセスは北京市や上海市ではすでにトランジット客向けで実施されています。

 ただこの時間を限った大阪府内の徘徊を認めることとなると、また上記の「外国人が増えると犯罪が……」という意見も出てくるでしょう。新世界周辺を放っておきながらなにゆうとんねんという気もしますが、少しマジな話をすると私は犯罪が増えようが外国人の流入を増やした方が大阪のためになると本気で思っています。
 大阪の魅力は何かと言えばやはり何といっても冒頭に掲げた「雑多性」にあると私は思え、多種多様な人種や性格の人間が同じ場所にたむろするから大阪は魅力を持つのだと思え、「きれいな大阪」なんて大阪じゃないとすら思っています。そうした観点に立つならば徘徊する外国人が増えることは雑多性を増すことを指し、そこらへんで外人相手に大阪弁で商売する光景こそが本来あるべき大阪の姿じゃないかと思え、またそのような光景こそが大阪にとって価値を持つと思います。

 確かに外国人を入りやすくさせれば犯罪は増えるでしょうが、街全体として治安さえよければいいのか、この点についてもっと考える必要があるのではないかと思います。どうせ放っておいても地盤沈下が続く大阪なだけに、思い切って外人をもっと流入させて街の発展を図る方がこの際いいのではないかと私は考えています。おまけに移動できるエリアを大阪に限定することで、京都とかにも観光収入取られないし。

 敢えてモデルを挙げるとすれば、それこそ戦前の上海のように多様な国際性と麻薬取引が活発に行われる犯罪都市みたいなイメージを大阪は目指すべきじゃないかと思います。さすがに麻薬取引がしょっちゅう横行していたらよくはないのでいくらか対策は必要でしょうが、多少犯罪が増えることを覚悟の上で国際性並びに雑多性の向上をこのカジノ構想で一緒に図るべきだと思え、それこそが大阪の魅力高める最善の一手のように思います。
 そういうわけで次回は雑多性に続く、カジノ構想になくてはならない「性風俗」に関するプランを書いていきます。

2017年9月22日金曜日

上海のプラモ店


 先々週末、ちょっと思い立ったことから上海にある模型店へ行ってみました。今回行ってみたのは高潮路695号(金沙江の極楽湯から西へそこそこ移動した先)にある「3G模型」という模型店というかプラモ店へ行ってみました。


 以前、上海には観光地でも有名な豫園近くにプラモ店が密集していて、過去にはうちの親父も組み立て済みティーガー2(戦車)のミニチュアキットを購入したりしたこともあったのですがいつのまにかこれらの店は潰れていました。今回、ちょっと知り合いにプラモを買ってあげようかなと思い、プラモの組み立てでは下塗りからやるくらいかなりプロな別の知り合いに何か上海でいい模型店はないかと尋ねたところ、この店が紹介されたわけです。
 住所こそわかってはいたものの、やや入り組んだところで、なおかつ雑居ビルの2階にあるにもかかわらず表には何の看板も掲げていなかったので店を探すのにはそこそこ苦労し、最終的には近くの守衛に聞いてようやく見つけました。逆を言えば、紹介してくれた人は一体どうしてこんなところを見つけたのかが気になります。

 それで入った店内というのが上の二枚の写真です。見ての通り店内にはびっしりとプラモキットが並んでおり、大半は言うまでもなく「世界のタミヤ」を誇る日本製のプラモです。知ってる人にはハイですが最近の日本のプラモには初めから説明書に中国語が書かれてあり、恐らくプラモメーカーとしても中国市場を強く意識しているんだと思います。っていうか、作ってる場所も多分中国国内でしょうが。
 この「3G模型」は店員にも聞きましたがメインはどちらかというとネットショップで、こちらの実体店舗はどちらかというと倉庫兼店舗、でもってプラス事務所みたいな感じで、店員は店内の一角に机並べてずっとパソコンに向き合って何か処理していました。
 なおこの日訪れたのは土曜の午前中で客は私だけでしたが、店員によると平日はともかく週末の午後ならそこそこ来店客はいるとのことでした。

 話は店内に戻りますが、メインで置いてあるのはやはり日本製、というより日系メーカー製で、そのほかにはドイツや中国メーカーのもありました。ジャンル的にはミリタリー系が多く、戦闘機や戦車がばかリで私がたまに作ったりする自動車系プラモはないわけじゃないもののそれほど豊富というレベルでもありませんでした。

 個人的に気になったブツとしては、「護衛艦」とはいうもののどっからどう見ても「空母」でしかない今年就役したばかりの「護衛艦かが」のプラモがあったことです。自分はやったことはないけど「艦これ」においても最強艦の名をほしいままにしている「加賀」の名を受け継ぐだけにちょっと興味があり、買っちゃおうかなという気が湧いてきました。
 次に気になったのは、こちらは中国初の空母である「遼寧」のプラモです。「遼寧」自体は以前にも上海体育館近くのプラモ屋で見つけていたものの改めて見て、構造把握するためにも今のうちに作っておくべきかなという気がもたげました。まぁ今度、国産新空母が進水する予定だそうですし作るならそっちの方が作る価値としては高いかな。

 あと書いておくこととしては、ガンプラはやや少なく、むしろこういうのだったら高島屋の方が多いかもしれません。一方、戦闘機については比較的充実しておりソ連のミグシリーズ等もあって興味が駆られましたが、「アイドルマスター」仕様の戦闘機とかあったら作ってみようかなという気もしたものの、生憎マニアックすぎるせいか置いてありませんでした。普通にラプター辺りだったらかっこいいので作ってもいいのですが。